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追悼 市川崑監督作五傑!

戦後日本映画を支えた巨匠、市川崑監督が2月13日午前1時55分、肺炎のために亡くなりました。洒脱で柔軟性の才気溢れる市川監督の5大傑作を紹介し、追悼の意を表します。

執筆者:中野 豊

戦後日本映画を支えた巨匠、市川崑監督が2月13日午前1時55分、肺炎のために亡くなりました。

1948年、野上弥生子の「真知子」を映画化した『花ひらく』で監督デビュー。1956年の『ビルマの竪琴』でヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジュ賞を受賞。1959年の『鍵』ではカンヌ国際映画祭審査委員特別賞に輝き、2000年の第50回ベルリン国際映画祭では、特別功労賞を受賞と世界的にも高い評価を得ています。

今回は、実験精神旺盛な幅広いジャンルの秀作を残した市川崑監督の在りし日のお姿を偲び、5作品を厳選してご紹介します。

ドイツ文学者・竹山道夫の同名小説の映画化 『ビルマの竪琴』

ビルマの竪琴
2部作として、1部・2部と分けて封切られた『ビルマの竪琴』
太平洋戦争末期、ビルマからタイへ逃れようとして終戦を知った井上部隊は、米軍によってムドンの収容所に送られることになりますが、抵抗を続ける日本軍を説得に行った水島上等兵は戻ってこなかったのです。

水島は僧となって無数の日本兵の霊を慰めるため、この地にとどまる決心をしたのでした……。竪琴の音が胸に迫ります。

【作品情報】
・1956年/日本映画
・上映時間:第一部63min、第二部81min
・出演:三国連太郎、安井昌二、浜村純、内藤武敏、西村晃

谷崎潤一郎の同名小説の映画化 『鍵』

鍵
ゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞作『鍵』
中年の異常な夫婦生活を描いた問題作です。京マチ子の裸体を夫がなめまわすように見つめるシーンなど、当時としてはかなりきわどかったと思われます。ポルノ映画の秀作と言っても差し支えないと思います。

【作品情報】
・1959年/日本映画
・上映時間:107min
・出演:中村鴈治郎、京マチ子、仲代達矢、叶順子、北林谷栄


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