私は他の人を愛したことはありません。これから先も
1940年/アメリカ映画/マーヴィン・ルロイ監督作品『哀愁』 |
ある時マイラは戦死者名簿にロイの名をみつけて絶望し、病に伏します。時は過ぎ、娼婦となったマイラが夜の駅で帰還兵に媚びていたその時、死んだはずのロイが現れマイラを強く抱きしめます。
スコットランドのお城のような大邸宅で婚約披露もすみ、これから幸せな生活が待っているはずでしたが、マイラは良心の呵責に耐え切れず家を出ます。
出逢った頃の二人がクラブで踊ったラストナンバーは「蛍の光」でした。
■教訓
二人の悲恋のはじまりは、マイラがロイの死を「戦死者名簿」だけで決め付けてしまったことです。恋愛で大切なのは、諦めないこと、そして自分の目とココロを最後まで信じることです。一方、ロイもマイラのココロをわかっていたのでしょうか。恋人が去っていく時の理由に「愛が冷めた」のではなく、愛が深い故に身を引くということもあるのです。愛する人が傷つかないようにと。
愛とは決して後悔しないこと
1970年/アメリカ映画/アーサー・ヒラー監督作品『ある愛の詩』 |
大富豪の子息のオリヴァー(ライアン・オニール)と苦学生のジェニー(アリ・マグロー)が恋におちます。ジェニーは彼との身分の違いから、いつかこの恋は終わってしまうと予想し別れようと考えます。それを察したオリヴァーが結婚を申し出て、父親の反対を押し切り結婚します。
オリヴァーは大学院を卒業後、弁護士の資格を取りニューヨークで法律事務所に就職。すべてがこれからという時、ジェニーが白血病であと数ヶ月も生きられないことを知ります。
■教訓
標記のセリフをジェニーとオリヴァーが一度づつ口にします。お互いが相手のココロを知り尽くした恋愛でしたが、最後に病魔という悲劇に見舞われます。相手が「どん底の時」にこそたくさんの愛を注ぐことを教えてくれます。明日がどうなるのかなど誰にもわかりません。今、この一瞬を精一杯生きればいいのです。ココロを一つにすればいいのです。
愛とは決して後悔しないことなのですから……。