コンセプト重視の企画
この企画を担当されている、プロダクトマネージャーの嶋田典子さん |
嶋田:
今回の企画のコンセプトが100演目の名作古典落語を楽しんでいただくことです。過去の映像衆だと落語の演目や出演者にバラつきが出てしまうことになるので、撮り下ろしとさせていただきました。
ガイド:
そういった、コンセプト重視で落語シリーズを企画するのは初めて聞きました。この映像は、どこで撮っているのですか?
嶋田:
ライヴの落語会の様子を、そのままDVDで体感していただきたいので、都内の新聞や区報で集客し、通常の落語会とまったく同じ手法で開催しています。現在収録している会場は東京の深川江戸資料館のホールを使用しています。
人気・実力を兼ね備えた出演者陣
登場する出演者は寄席のトリをとったり、独演会を開催する人気・実力の真打噺家ばかり。 |
予定されている出演者は落語ファンも納得の人気実力を兼ね備えた噺家さん達ばかりですが、映像収録で、なおかつネタ出し(出演者の演じるネタが決められている)での出演交渉はなかなか難しいものがあるのでは?
嶋田:
ええ、実はそこがけっこう大変です。特に映像収録と言う点が...。でもこちらの主旨を説明すると、ほとんどの噺家さん達がこの企画にご理解いただいて、これで落語が広まるのであればと積極的に出演してくれています。
ガイド:
確かにこれだけコンセプトがしっかりしていれば、出演する噺家さん達も演じがいがあるかもしれませんね。それと、落語百選ということで、100の古典落語を選んでいるのですが、この選定方法は?
嶋田:
マーケットリサーチや有識者の意見を参考にして、初めて落語を聞く人でも分かりやすく、落語好きな人もじっくり聞ける、江戸・上方落語の名作を選定しました。
次ページでは、この企画の柱の一つである、充実した内容のマガジンについて伺いました。