落語/落語関連情報

セカンド・ライフで落語会を開いちゃう(3ページ目)

粋で乙な大人の愉しみ「セカンド・ライフは席亭で過ごす」。お金と時間に余裕ができたらなら、ご自分で落語会を催してみてはいかがでしょうか?誰にでもできる落語会の開催の仕方をご紹介します。

執筆者:清水 篤司

来場する人数分のスペースと座席の確保

椅子席の時の高座の高さはこのくらいです
会議や集会の準備に慣れている方はどのくらいのスペースにどのくらいの座席を用意できるかとうことはすぐにイメージできると思いますが、慣れていないとこれが思いのほか上手くいきません。

20~30人の来場予定なのに100人規模の会場を押さえたり、20人の入ればいっぱいの場所に倍以上の人が来てしまうなど、そのような失敗がないように来客予定人数に合わせた会場を選定しましょう。それと場所の確保だけでなく、座席の準備もキチンとしておきましょう。せっかく来てくれたのに座布団や椅子がなくて立ち見なんてことにしたらとても失礼です。


高座の準備

これくらい準備できれば十分です。屏風があればグッと雰囲気が盛り上がります
高座とは噺家が落語を演じる一段高い場所のことです。大きな会場などには高座台があり借りることができますが、飲食店や公民館、もしくは自宅にそんな物はあろうはずがありません。自前で作ってしまいましょう。

高座の高さは客の目線が噺家の手元になるような位置に作ります。座敷ならソファと同じくらいの高さのサイドテーブルがベストです(座卓ではちょっと低すぎます)。椅子席なら食卓テーブルの高さがちょうどいいでしょう。高座に大人ひとりが座るため、その体重に耐えるだけの頑丈なテーブルか、そのテーブルの下にビールケースなどを使い土台をしっかりしておきましょう。

高座の上には大きな一枚布の毛氈(もうせん)を掛けます(色は赤がベスト、なければなんでもいいですが単色で)。高座の大きさによりますが、だいたいシーツ1枚分の大きさがあればOKです。毛氈は生地屋さんで購入できますし、大きなホームセンターにいけば毛氈でなくても、単色のおおきな布地は手に入ると思います。

高座に満遍なく毛氈(布地)を掛けたら、大き目の座布団(できれば地味目の単色系)を1枚置けば高座は完成です。ここで座布団を2枚も3枚も置く人がいますが、座布団を何枚も重ねるのはテレビの笑点の大喜利だけです。落語をまったく観たことがないことがバレバレになってしまうので、注意しましょう(笑)。

次ページでは開催準備の最終チェックを紹介します。
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