落語/落語関連情報

セカンド・ライフで落語会を開いちゃう(4ページ目)

粋で乙な大人の愉しみ「セカンド・ライフは席亭で過ごす」。お金と時間に余裕ができたらなら、ご自分で落語会を催してみてはいかがでしょうか?誰にでもできる落語会の開催の仕方をご紹介します。

執筆者:清水 篤司

メクリも用意できれば最高

写真の小さな掲示板があれば便利ですが、カメラの三脚でも代用できます。
メクリとは噺家の名前を表示する看板です。噺家の多くが自分の寄席文字で書かれたメクリを持っています(事前に噺家さんに確認しておきましょう)。メクリのサイズは縦:100cm、横:25cmくらいですので、このサイズ紙を掲げられるくらいの台を用意しておくことをお忘れなく。

また、楽屋のような控え室は用意しておいてください。噺家さんは年がら年中着物を着ているわけでなく(笑)普段は私達と同じ服装で過ごしています。よって当日も普段着(洋服)でやって来て、高座に上がるときだけ着物に着替えますので、着替え用の部屋は必要となります。


出囃子について

寄席噺が収録されたCDが発売されてますのでコチラを購入してもいいでしょう
噺家さんが高座に現れるときに出囃子(噺家が高座に上がるときの入場テーマ曲)があったほうが盛り上がります。もちろん、ギャラさえ払えばお囃子さんを連れてきて演奏してもらうことができますが、そこまで、余裕がなければCDやテープで流せばいいでしょう。噺家さんによっては自分の出囃子をCDやテープで持っているので持参をお願いして、当日ラジカセで流しましょう。

さあ、これで落語会の準備はほぼ整いました。けっこう簡単に予算をかけずに開催できるものです。入場料をとって大きな会場で本格的に開催しようとすれば、客集めやチケットの作成、宣伝など様々な準備や労力が必要でとても素人じゃできません。しかし、ご自分の身内や知人・友人だけの会ならけっこう手軽にできます。

たとえば、20人くらいの仲間内で一人1万円づつ出し合えば、予算内に落語会が開催できます。「1万円なんて高いよ」と思われるかもしれませんが、その日はあなた達20人だけで一人の噺家の落語を独占できるのです。寄席や落語会では何百人のうちの客の一人ですが、その日はあなた達だけのために目の前でそれも自宅や近所や行きつけの飲食店で、親しい人達とだけで生の落語を楽しめるのです。こんな贅沢な遊びは他ではなかなかできないはず。

どうです? 一度落語会をご自分で開催してみては? セカンド・ライフを席亭として過ごすのなんてぇのは「粋で乙じゃありませんか」


【関連リンク】
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