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『ウォンテッド』来日インタビュー&会見(3ページ目)

アンジェリーナ・ジョリー×モーガン・フリーマン×ジェームズ・マカヴォイがスクリーンを舞う『ウォンテッド』(9月20日公開)でジェームズ・マカヴォイと監督が来日。インタビューと会見をお届け!

執筆者:南 樹里

『ウォンテッド』
ティムール・ベクマンベトフ監督
来日単独インタビュー【後編】

『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督
『ウォンテッド』
『ウォンテッド』
『ウォンテッド』
『ウォンテッド』
『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフ監督(上)、劇中写真©2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

そして、独自の映像手法について。「今回はモーション・キャプチャーを用いています。実際のスタントと特殊効果のバランスをよく尋ねられますけど、それを明かしてしまったら面白くないでしょう(笑)。今お答えできることは、ひとつ。アンジェリーナ・ジョリーが(車の)ボンネット上で銃を撃つ場面は実写です。シカゴの表通りで撮りましたが、スタントなしに本人が演じてくれています」。また、こうも付け加えてくれました。「You tubeに撮影のメイキングが載っていますよ(笑)」

主人公の良きガイド役ともいえるザ・エクスターミネーター役を演じたのは、ロシア人俳優のコンスタンチン・ハベンスキー。『ナイトウォッチ:NOCHNOI DOZOR』『デイ・ウォッチ』では主演のアントンを演じていました。
「彼の起用には2つ理由があります。ひとつは、フラタニティは国際組織なんです。なので、人種や国籍を問わない感じを出す必要があったこと。そして、ふたつめ。実は彼は友人なんです。友人として、俳優としての彼を信頼しているから、一緒に仕事をしたかった」のだとか。そして、もうひとつ。とっておきの情報を明かしてくれました。「彼はウェスリーに、父親のことを教えるべき存在だったんだよ」。やはり、そうだったのか!

世界中での大ヒットをうけ、早々に続編の製作が決定しているが。
「今はまだ脚本を練っている状態。さきほど話した1と1,000のたとえ話の背景にある、ウェスリーと父親の関係。そして、ウェスリーの父親とザ・エクスターミネーターの関係についても、ぜひ描きたいと考えているんだ」
※ネタばれを考慮し「ウェスリーの父親」と記しています。

最後に『ウォンテッド』をどんな人に観てほしいと思っていますか?と、問うと。
「今の人生に不満があって、自分の希望や夢や本音を実現しようと思っている人。新しい運命を望んでいる人“のみ”見てください! それ以外の人は、観ても面白くないでしょうから」という、お言葉をいただきました。

本心は「ひとりでも多くの人に観て欲しい」はず。にもかかわらず、明確な言葉で表現する。ある意味、職人魂にふれた気分。その感受性の強さ、懐の深い人間性に惹かれたことは、言うまでもありません。インタビューの開始時と終了時と2度もがっちりと握手をしてくれました! また、いつか、じっくりお話をうかがいたい監督のひとりとなりました。

Interview with Timur Nuruakhitovich Bekmambetov on "WANTED"

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