『クラッシュ』を観ました
触れ合いだよ。街中を歩けば、人と体が触れたり、ぶつかったりする。でもロスじゃ、触れ合いは皆無。人々は金属やガラスの後ろに隠れている。みんな触れ合いたいのさ。衝突し合い、何かを実感したいんだ
『クラッシュ』(2005)[Crash]
第78回アカデミー賞[2006/3/5]にて最優秀作品賞に選ばれた『クラッシュ』。『ミリオンダラー・ベイビー』の製作・脚本でアカデミー賞にノミネートされ、一躍注目を集めた俊英・ポール・ハギスの監督デビュー作。誰もが主人公であり、誰もが善悪表裏一体の多面的なキャラクターは、ハギスとロバート・モレスコが書き上げたオリジナル脚本に拠る。
『デンジャラス・ビューティー』シリーズ『トゥー・ウィークス・ノーティス』のサンドラ・ブロック、『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイザーといった主演級の俳優たちを筆頭に、『オーシャンズ12』『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル、『メリーに首ったけ』『ハービー/機械じかけのキューピッド』のマット・ディロン、『ゴスフォード・パーク』『父親たちの星条旗』のライアン・フィリップ、『M:I-2』のサンディ・ニュートン、『ウェルカム トゥ コリンウッド』のジェニファー・エスポジトら性格俳優、そしてカリスマ・ラッパーのクリス"リュダクリス"ブリッジスなど個性豊かなキャストが結集。 【ストーリー】
冬、クリスマス間近のロサンゼルス。深夜のハイウェイでLAPDの黒人刑事グラハム(ドン・チードル)と同僚でスペイン系の恋人のリア(ジェニファー・エスポジト)は、交通事故に巻き込まれた。車から降り立ったグラハムは、偶然事故現場脇で発見された、若い黒人男性の死体の捜査に引きつけられた。
【トリビア】
+監督の実体験(※LAのビデオ店から出てきたところで銃を突きつけられ、カージャックされた)が発端
+映画のテーマは、見知らぬ人間への恐怖について
+2003年のクリスマスに撮影。よく見ると十字架が目に付く
+35日間というタイトなスケジュールで撮影
【見どころ】
ロサンゼルスの36時間という限られた時間で見せる人間の光と影を描いた衝撃と感動のヒューマン・ドラマ。 脚本にホレこんだ俳優たちが、見せる演技と練に練った脚本。登場人物も多く、複雑にみえる関係なものの、スッキリと頭にはいってくる構成の素晴らしさ。
◆ポール・ハギス:監督・原案・脚本・製作
![『クラッシュ』(2005)[Crash]]() 1953年3月10日、カナダ・オンタリオ州生まれ。70年代から数々のTV番組の製作・脚本を手掛けており、その1つが今でも批評家の選ぶトップ10にリストアップされているTVシリーズ「EZ
Streets」(1996)。ニューヨークタイムズにも『「EZ Streets」がなければ「ソプラノズ」は生まれなかったであろう』絶賛。また「thirtysomething」(1987)の製作、脚本でエミー賞2部門を受賞。「Due
South」(1994)でもジェミニ賞2部門の受賞歴がある。『ミリオンダラー・ベイビー』(2004/クリント・イーストウッド監督)で劇場用映画の脚本家デビューを果たし、アカデミー脚色賞にノミネートされた。本作で映画監督としてのデビューを飾り、すでに仏・ドーヴィル映画祭グランプリ、第9回ハリウッド・フィルム・フェスティバルでハリウッドブレークスルー監督賞を受賞している。第78回アカデミー賞では6部門(作品、監督、助演男優、脚本、編集、主題歌)にノミネートされ3部門でオスカー(像⇒写真)をゲット。今後の脚本作品として『The Last Kiss』、クリント・イーストウッド監督と再度組む『父親たちの星条旗[Flags of Our Fathers]』があり、自身が脚色・監督する『Honeymoon with Harry』も準備中。
※オスカー像(C)A.M.P.A.S
![『クラッシュ』(2005)[Crash]]()
[2006/1/16] |
『クラッシュ』 (PG-12)
[Crash]
2005年2月11日[土]~全国ロードショー 3/18[土]~上映館がふえます。 3/25~スカラ座にて拡大上映決定。3/27現在、シャンテシネ、新宿武蔵野館に続き、VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズなどで絶賛上映中
監督・原案:ポール・ハギス 脚本:ポール・ハギス、ボビー・モレスコ
出演:サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン ほか
2005年/アメリカ/1時間52分/ムービーアイ配給
日本語字幕:林完治
公式サイト:http://www.crash-movie.jp/
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第78回アカデミー賞[6部門]ノミネート[2006/1/31]
第78回アカデミー賞[3部門](作品、脚本、編集)受賞[2006/3/6]
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