『ミュンヘン』を観ました
1972年のオリンピックで11人のアスリートが殺された。深い悲しみを胸に、愛する家族を残し、彼は暗殺者となる―
『ミュンヘン』(2005)[MUNICH]『宇宙戦争』に続き、スティーブン・スピルバーグ監督が―極秘に製作した『ミュンヘン』―前回の来日でも答えていたが、「映画を観た時に楽しんでもらいたいから」と事前の情報開示を控えるスタイルの真意を語った。今回は史実を元にサスペンス・スリラーを見事に仕上げた。「スタジオのために撮ったのではない、自分のためだ」と語っている、その真意はすべて映画の中にある、とみた。鑑賞後の衝撃は言葉にし難い。 オープニングから中東の雰囲気タップリの音楽、そして『この映画は、史実に基づいた物語である』と。この「ミュンヘン襲撃」は近代中東の大きな分岐点だとスティーブン・スピルバーグ監督は述べた。だが本作に関する宣伝活動は、これまでと比較にならないほど控えめだ―全米公開前にもハデな宣伝を一切せず(その方が宣伝になっている)、というより「食傷気味」になるのを避けたのか。続報[2005/2/3]:世界のテレビ番組の中で唯一、TBS「筑紫哲也 NEWS23」の衛星回線を使って行われたインタビューに答え2月3日(金)23:30~放送された。 <<1972年9月ミュンヘンオリンピック開催中にパレスチナのゲリラ「ブラックセプテンバー[黒い九月]」がイスラエル選手団を襲撃する事件が起きた。イスラエルの情報機関「モサド」が暗殺チームを編成し、報復を企てた。その暗殺団リーダーの使命を帯びたのは英雄の父を持つアブナーだった。>> 「標的は11人―モサド暗殺チームの記録―」をベースに、ピュリッツァー賞受賞者のトニー・クシュナーと『インサイダー』『フォレスト・ガンプ/一期一会』のエリック・ロスが脚本を担当。暗殺チームのリーダー、アブナー役という大役を射止めたのは『ハルク』『トロイ』のエリック・バナ―名誉挽回。暗殺チーム「車両」のスペシャリスト、スティーヴ役に新ボンドのダニエル・クレイグ―そつなく。暗殺チーム「後処理」のスペシャリスト、カール役に『オペラ座の怪人』キアラン・ハインズ―手堅く。暗殺チーム「爆弾」のスペシャリスト?!、ロバート役に『アメリ』のマチュー・カソビッツ―おどおど、と。暗殺チーム「文書」のスペシャリスト、ハンス役に『宮廷料理人ヴァテール』ハンス・シジュラー―大胆に。モサドの執行官エフライムに『シャイン』のジェフリー・ラッシュ―嫌みたらしく。謎の情報屋ルイにマチュー・アマルリック―抜け目なく、アブナーの妻にイスラエル人女優アイェレット・ゾラーと国際色豊かなキャスティング。 |
『ミュンヘン』 |
第78回アカデミー賞[5部門]ノミネート[2006/1/31]
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