『マクダル パイナップルパン王子』(2004)[麥兜 菠蘿油王子](2ページ目)

『マクダル パイナップルパン王子』(2004)[麥兜 菠蘿油王子]
[Mcdull, Prince de la bun]

でも、それだけじゃなくて、香港の街の再開発が進む中、春田花花幼稚園の取り壊しも迫っていた…という背景も忘れてはならないのです。園長先生や担任のチェン先生もいいキャラで、学習は香港人必須の会話―日本で言う「おや、どちらへ？」「ちょっと、そこまで」といった雰囲気ですが、『そんなん、つかえるの？』と思うのだが、チケット購入に…『つ・通じているぅぅぅ』。園長先生は（幼稚園生相手に）「男にとって大切なこと」も教えてくれる。いやな事があっても、そんなちっちゃなこと「モ～ガイラー[＝もう忘れろ]」。

それにしても良くしゃべるな～。広東語の響きってめちゃめちゃ活気があって、ちょっとべらんめえ調で。あっれだけ「べらべらべらべらべら…」それなのに全然トチらない。スーパー・パワフルで元気モリモリになっちゃうのも不思議。お医者さまと、よどみなくメニューをペラペラと話す屋台の店員、それに負けまいと応酬するミセス・マクも「母は強し！」です。※ネタばれ[「パイナップルパン王子」のお話は、ママの創作。]。本文中に［　　　］とブランクになっている部分は、ネタばれを考慮した【隠しコメント】です。マウスの場合、左クリックしカーソルをのせ、なぞっていただければ表示されます。

同日には、幸いテレビ版（「春田花花幼稚園　マクダルとマクマグ」-[マクダルのクリスマスプレゼントの巻]。とにかく可愛い!!!!!!!）を拝見することができたのだが、この映画はズバリ！キュートなブタさん版脱力系「クレヨンしんちゃん」の『リトル・ダンサー』と見た。しかし、オゲレツはなさそうデス。親子揃って見ている内に、（若い）親が夢中になっていそうな気がします。

原作絵本は1月発売（朝日新聞社）、2月22日には春田花花幼稚園テレビシリーズDVDボックスが発売（欲しいなぁ～）。発売記念に1月21日[土]～一週間、渋谷シネラセットにて全話一挙特別上映が決定！[2005/11/14]

第41回台湾金馬奨アニメ部門受賞作

『マクダル パイナップルパン王子』
[Mcdull, Prince de la bun][麥兜 菠蘿油王子]
2005年3月11日[土]～ユーロスぺースにて春休みロードショー
監督：トー・ユエン、ブライアン・ツェー[物語]、アリス・マク[絵]
出演：アンディ・ラウ、レイ・ウィンイン、サンドラ・ン、アンソニー・ウォン ほか
2004年／香港（中国）／1時間18分／マジックアワー配給
公式サイト：http://www.mcdull.jp/