『二人日和』を観ました
ウチなあ あんたより一日でも一秒でも長生きしたげようとおもてましたんえ
『二人日和(ふたりびより)』(2005)[TURN OVER:An angel is coming on a bicycle]映画好きがホレ込む<大人のラブストーリー>をご紹介します。キンキンした声、ガンガンした音楽などとは無縁。ゆったりと、じっくりと観られます。そして心に沁みます。 <<京都。御所に面して建つ町家、千年の昔から御所関係・貴族や神官達の装束を作り続けてきた神祇調度司の老職人・黒由玄(栗塚旭)。その夫人千恵(藤村志保)は、不治の病ALSで病の床に臥している。街で子供相手にマジックを披露するのを見かけた黒由玄は、その大学生―伊藤俊介(賀集利樹)にある頼みごとをする。それは妻のマジックの先生になって家に通ってほしい、だった。快諾した俊介との時間がはじまる。>> 京都の町家を舞台に繰り広げられる心温まる物語。社交ダンスをする二人(ダンスホール貸切?!)、おいしい水(職人らしく、最良のモノにこだわる)を汲みコーヒーを入れる亭主。鈴(アナログにこだわる。インターホンなんかにしないところが素敵)を通じて旦那に思いを伝える妻―そういった行動の一つ一つに相手への「愛」が感じられました。多くの人が憧れる本当に素敵な、理想の夫婦像。そこには、必ず思いやりの心がある。気ぜわしい世の中でこうやって生きていくには―人として生き方、人生を考え直したくなりました。前向きな意味で。 人の出会いは―偶然なんてものはなくて、どれも必然で。この出会いもきっと意味があるのかもしれない。映画と出会ったことも何かの…だから大切にしよう。自主制作、オール京都ロケ、京都縁の方々―きたやまおさむ氏、市田ひろみさん、池坊美佳さん、藤沢薫氏も出演。本物の良さを大切にした作品だと思いました。[2005/10/18]
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『二人日和(ふたりびより)』 |
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