『乱歩地獄』を観ました
4つの究極の愛が炸裂する いまだかつてない、ディープ乱歩ワールド
『乱歩地獄』(2005)[]没後40年をむかえる江戸川乱歩の「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」4編をオムニバス形式で映画にしたのが、この『乱歩地獄』である。なので4本で2時間を超えるのだ。完成披露舞台挨拶での監督の言葉を借りれば、まさに<エロクテ、グロくて、脳髄にズキズキ>くるシゲキ(刺激)的な作品。 <<朦朧としながら荒野を歩き続ける男(浅野忠信)。沼に映った己の姿を見て驚く…。>>「火星の運河」 <<探偵の明智小五郎(浅野忠信)が捜査のために高級文具店「河善」を尋ねると、そこには…店主で鏡の魔性に見せられた美少年の透(成宮寛貴)がいた。>>「鏡地獄」 <<不気味なフィルムを見ている明智小五郎(浅野忠信)。そこには廃墟で暮らす芋虫のような男、須永(大森南朋)とそれを監視する平井(松田龍平)の姿が…。>>「芋虫」 <<湿疹に悩む柾木(浅野忠信)は女優の運転手をしている。片想いの相手、芙蓉(緒川たまき)に思いを伝えようと…。>>「蟲」 浅野忠信、成宮寛貴、松田龍平が同時にスクリーンに映る事はないものの、豪華な顔ぶれ。浅野忠信は唯一全編に登場、しかも役柄は違う。また成宮寛貴は「鏡地獄」でどうどうとした存在感を見せ付ける。松田龍平は「芋虫」で得体の知れないブキミさをサラリ。幻想的悪夢譚なオープニングはアイスランドで撮影したプロモのような「火星の運河」(竹内監督)と強烈な個性の「蟲」(カネコ監督)―両作とも映画監督デビュー作。さすが実相時監督な「鏡地獄」と、<ピンク四天王>と称された佐藤監督の「芋虫」は見ごたえあり。[2005/7/5] この、ぶっとびワールドは「蟲」のワンシーン |
『乱歩地獄』 (R-15) |
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