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シンデレラマン/R・ゼルウィガー来日会見(3ページ目)

9/17[土]~公開の『シンデレラマン』のPRでレネー・ゼルウィガーが来日。9/12記者会見を行いました。ご結婚後、はじめての来日でプライベートな<おのろけ話>もチラリ。【来日写真掲載】

執筆者:南 樹里

『シンデレラマン』
来日会見
『シンデレラマン』
作品紹介
『シンデレラマン』
8/24試写会プレゼント

『シンデレラマン』を観てきました

家族の幸せだけを願っていたら、いつの間にかアメリカの希望になっていた・・・
これは、そんな父親の物語です。

シンデレラマン』(2005)[CINDERELLA MAN]

『シンデレラマン』(2005)[CINDERELLA MAN] キャスティングがお見事!!――ロン・ハワード監督のもと。『ビューティフル・マインド』のラッセル・クロウ(が、これが、あの<野生児>ラッセル・クロウ?と思わせる変貌ぶりで)もどり、『ブリジット・ジョーンズの日記』 『コールドマウンテン』の(良き妻で良き母=肝っ玉かあちゃんのようでもあり、時代にはまっているレネー・ゼルウィガーと、『アメリカン・スプレンダー』『サイドウェイ』の(<へぽちょい男>を演じさせたら右に出るものはいないであろう、のりにのっている)ポール・ジアマッティたちによる素晴らしいコラボレーション。期待以上に良かったので、読者のみなさまへの◆『シンデレラマン』試写会プレゼント◆も大量!当選で実施しまーす。夏だというのに、既に<アカデミー賞最有力候補>とうたわれる。その実力をとくとご覧くださいませ。

昨年のアカデミー賞作品『ミリオンダラー・ベイビー』が扱っているテーマとは、まったく違っていて、なおかつこちらは守るべき<家族>がある、ボクシングで糊口をしのぐ良きパパのお話。それも実在の人物っていうんだから気になる。その名は、ジム・ブラドック。この映画を見るまで、まったく知りませんでした。連敗時のラッセルの体型は、足腰がひょろひょろ。やっぱり本物のボクサー(体格で一目瞭然)が登場しており、比べちゃうんだけど、徐々に体型もそれらしく、なおかつ良い面構えを見せるのだ! <家族愛>が一番なんだけど、ボクシングシーンも長めに見せるので、後半あきちゃうかな?と、一瞬不安に。でも汗しながら見ちゃいました。手に汗じゃなく、一緒に闘っているみたいに。

『シンデレラマン』(2005)[CINDERELLA MAN]アカデミー賞候補を謳うからには、しっかりとしたドラマになっていて、感動の泣きポイントがあります。数々の美しい名セリフはもちろん。そうではない――ズバリを語るセリフよりも、それをにおわすニュアンスで語られるシンプルな言葉を言うだけの場面でも、その気持ちが観ている側にひしひしと伝わってくるのだ。格好つけたどんな言葉より、その人の根っこから出てくる言葉。ジム・ブラドックでいえば『今では、自分が何のために闘うかが分かる』その答えが『ミルク』。それまでの子供たちとのやりとりを見ているだけに、そこだけでじわわ~~ん。(きっと文字で読んでも、伝わりにくいと思う!だから見てみて)。いくら貧しくても、そのことで夫婦喧嘩なんかしないブラドック夫妻。でも子供のこととなれば違う。妻は妻なりに子供にとって良かれ!と思うことを。ジムは約束を守るために自身のプライドなんか、ぽぽいのポイ。ジョー・グールドも狡いヤツ!と思うけど、実は…とね。こういう役柄<へぽちょい男=とほほ男>を演じさせたらピカ一のポール・ジアマッティ。今度こそ!オスカーを受賞してほしいなぁ。

<<1929年、大恐慌が全米を覆い尽くしていた。妻メイ(レネー・ゼルウィガー)と3人の子供を養うため、骨折を隠し闘っていたジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)。そのルール違反により、ライセンスを剥奪されてしまう。港の荷揚げの仕事で食いつなごうとするが、日雇いのために収入は安定しない。ほうぼうから借金をして、何とか家族で暮らしている。>>

<<ところが長男が肉屋からサラミを万引きをしてしまう。母が問うても頑として答えない。が、父ジムには、「友達が親戚に引き取られた。僕もそうなるの?」と涙ながらに訴える。子供心を察し、「お前を誰にも預けたりはしない!約束する」と誓うジムだった。が、4ヶ月滞納し電気を止められてしまい、夫に黙って子供を親類に預けた妻。ジムは己のプライドを捨て、資金繰りに奔走した。>>

<<時は過ぎ、ジョー・グールドが復帰ではなく<一戦限り>ということで250万ドルの試合の話を持ってきた。奇蹟の序章が訪れたのだ。>>

『シンデレラマン』を鑑賞された作家、角田光代さんのコメントには『品性に関する映画だと思う』、とあった。まさにその通りだと思う。ボキャ貧な南は、鑑賞中にはその言葉が見つからず、「Heart of Gold。人として…人に出会い。人としていかに生きるべきか。男なら闘うときがくる―身近な大切な人を守るために」と、ずーっと真剣に考えていました。現代にもジム・ブラドックのような<大黒柱>な父親が増えてくれれば、と心底思ってしまいます。これだけ愛情タップリに育てられたら。そして子供の話に耳を貸し、叱るべき時には、きちんと子どもにわかるように叱る、といった当たり前のことをできる父がいれば、と。そしてジョーのような相棒をもてる人になりたいもの。類は友を呼ぶ――人は希望なくしては生きてゆけない。それには身近な大切なもの守れる強さを。そのためには、自身の品性を養わねば!今こそ。[2005/7/15]

『シンデレラマン』(2005)[CINDERELLA MAN]

良き父親ぶりの、新たなラッセル!! 子役がキュートです。

『シンデレラマン』
[Cinderella Man]
2005年9月17日[土]~丸の内ピカデリー1ほか全国ロードショー
監督:ロン・ハワード 日本語字幕:松浦美奈
出演:ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガー、ポール・ジアマッティ ほか
2005年/アメリカ/2時間24分/ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)配給
公式サイト:http://www.movies.co.jp/cinderellaman/

『シンデレラマン』試写会プレゼント

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※(c)
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