『俺は、君のためにこそ 死ににいく』企画発表会見
石原慎太郎(東京都知事)脚本・製作総指揮、新城卓監督
[2005/8/22]
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2006年公開予定の映画で東京都知事の石原慎太郎氏は製作総指揮し脚本を担当、メガホンは新城卓監督が握る『俺は、君のためにこそ死ににいく』(配給:東映)の企画発表会見が赤坂プリンスホテルにて行われました。 特攻機地があった鹿児島県知覧町で食堂「冨屋」を経営し、<特攻の母>と隊員達に慕われていた<生きた菩薩>のような女性、故・鳥浜トメさんから石原氏が直接聞いた隊員たちの話と、独自のリサーチにより脚本が完成し映画化がすすめられている。撮影は来年初春から開始予定。 特攻は志願ではなかった―鎮魂と国家民族の再生のために書き残したい。1955年頃にトメさんと出会った石原氏は、度々知覧を訪れ親交を深めていった。トメさんが亡くなられた時に「国民栄誉賞」に推薦するも、受賞には至らなかった。その事情もこの場で明らかに。 「戦争という過酷な時代にあって、それぞれが愛した者たちのために迷わず、あるいは迷いつつ、苦しみつつも敢えて自ら死んでいった若者たちの鎮魂のために、現代のそれよりもはるかに美しく、はるかに濃い密度の彼らの青春の賛歌でもあります」―特攻隊を謳歌するわけでなく、トメさんの目から見た青春群像を描きだしたい。 昨年の暮れに数日で書き上げたという脚本。いくつかの部分で苦労し、監督と議論を交わしたという。「新城監督と相違があった場合、都知事をやめて監督をしようかと…」と冗談を述べ<先制>。(気になるキャストは?)「それは最大の秘密」。 沖縄ご出身の新城監督は、小学校6年生頃に見た『西部戦線』の1カット1カットに武者震いし「戦争の悲惨さ、みじめさ」を感じた。「鎮魂の思いを込め、(ご自身メガホンの)ラストワンだと思い全力で」などと本作に対する熱い思いを語られた。 「石原さんの監督作は3本、僕は5本。石原さんがあまり口をだしてきたら、監督の座を譲り、僕が都知事をやろうかな(笑)」と<応酬>し会場を笑わせていた。 トメさんに代わって―メッセージ 鳥浜トメさんの娘さんの礼子さん(75)も会場にいらしており、特攻のひとたちが残した言葉『俺たちは国のために死ぬんじゃない。父や母、親友…のために体当たりする。後世に伝えてくれ』を語られた。そしてまさに『俺は、君のためにこそ死ににいく』のタイトルどおりなのだと。 ⇒『俺は、君のためにこそ死ににいく』 太平洋戦争の末期、第一航空艦隊司令官、大西中将の決断により爆装戦闘機による必死体当たり戦法が実現することとなった。戦法は翌日から実施され、次々と尊い人名が失われていった。九州の特攻隊基地のひとつ鹿児島県知覧で食堂を営む鳥浜トメは、「おかあさん」と隊員たちに慕われていた。 ====================================== |
[FOR THOSE WE LOVE] TOKYO Press Conference
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