『ロング・エンゲージメント』来日会見
ジャン=ピエール・ジュネ監督とギャスパー・ウリエル氏
[2005/3/11]
首をかしげるギャスパー・ウリエル氏の姿はこんな感じ。
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3月12日(土)~公開の『ロング・エンゲージメント』(配給:ワーナー・ブラザース映画)のPRでジャン=ピエール・ジュネ監督とギャスパー・ウリエル氏が公開前日に来日会見を行いました。 『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督とオドレイ・トトゥさん主演の本作は、全仏ベストセラー小説「長い日曜日」をもとに映画化。監督が、10数年映画化するタイミングをが訪れるのを待っていたという念願作。 「原作は第一次世界大戦がテーマで、思春期から興味があったテーマ。マチルドの性格に惹かれ、頑固さ、信念に共感し、一気に読みました。」(ジャン=ピエール・ジュネ監督) それを映画化するにあたり「『アメリ』はオリジナルの作品ですが、『ロング・エンゲージメント』は原作があり、違ったアプローチでした。原作での手紙を多用している部分をどうするか。当時のパリの美しさをいかに再現するか。」には、特に気を遣い、また「大変なのはすべてだけど、強いてあげれば、塹壕(ざんごう)で、雨が降るシーン。」映画作りは、「基本的に楽しい事はない(笑)。撮りだしたらすることがいっぱいあって…。」 ヒロインのマチルドには、オドレイ・トトゥさんを最初から考えていて、監督曰く、「『アメリ』でのコミカルな演技、そして本作でシリアスな演技と幅広い演技力を証明してみせている。彼女は、フランスの女優としては珍しく、普通は、自分を役に持ち込むものですが、彼女は役柄になりきります。」 マチルドの恋人役、マネクを演じたのは、『かげろう』に次ぐ、映画出演のギャスパー・ウリエル氏。「監督の作品では、これまでとは違う現場を経験しました。撮影準備に8ヶ月、撮影に6ヶ月。撮影前に監督から明確な指示がだされ、それに話し合いをしました。求められるものが分かりやすかったです。それからオドレイ・トトゥさんは、素晴らしい方で、親切、それに集中力がすごかったです。」(ギャスパー・ウリエル氏) 作品を見て驚くのが、ジョディ・フォスターさんが流暢なフランス語を話し出演されている。このことにも質問が。監督は冗談好きのようで、フランス公開時のインタビューで「あの人は、フランス人でジョディ・フォスターのそっくりさん。」と語っていたところ、各誌が信じてしまったことがあったそうで、「もう言うのはやめました(笑)。」 ジョディ・フォスターさんと『アメリ』に登場する「カフェ・ドゥ・ムーラン[Cafe les Deux Moulines]」で対話し、「二人並んでいたことがあったのですが、写真撮影をする観光客に『じゃまだから、どいて下さい!』と言われたんですよ(笑)。それに『アメリ』以降、あのカフェは観光スポットになっていて、日本人のかたもよく来られています。2週間前にも日本女性二人が『アメリ』のようにクリーム・ブリュレを注文し、表面のカラメル部分を、スプーンでコンコンと割る姿、そしてそれを写真撮影していましたので、私がジーッと、見つめていると『何?このオジサン』という顔をされますが、隣の席に監督した私が座っているのに…。」と、そう思う事が何度もあるそう。 フランスで「カフェ・ドゥ・ムーラン」(パリ・モンマルトル)に行かれる予定なら、是非、ジャン=ピエール・ジュネ監督の顔を覚えておきましょう。もしかしたら、←のように微笑んでいる監督が近くに座っているかも。
ギャスパー・ウリエル氏は、あの<ディオール>が惚れた美青年。目の輝きは碧洋のよう。常にディオールを身に付けているそうです。顔立ちも美しければ、所作も優雅なんですわ。女性として普段の行動を顧みると…きゃ、オハズカシイ。 ジャン=ピエール・ジュネ監督は、ペットボトルから直接水を飲まれていたのに対し、ギャスパー・ウリエル氏はグラスに注いでから、ゆっくりと口に運びます。(えー、監督にもグラスは用意されています。念のため)。また、ペットボトルのキャップをはめるだけなのになぜそんなに優美な手つきをなさるの~、おまけに少し首をかしげて。キャップといえば、監督は、手でコロコロ転がして遊んでました。対照的なお二人。
お二人ご登場。 |
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フランスのアカデミー賞と位置づけられる本年度セザール賞で、有望新人男優(ギャスパー・ウリエル、助演女優(マリオン・コティヤール)、撮影、衣装、美術の最多5部門の賞を受賞。
ギャスパー・ウリエル氏はセザール像を持参してくれた。













