『らくだの涙』鑑賞の豆知識
『らくだの涙』で描かれた遊牧生活を営んでいる家族は数は減っているものの、まだモンゴルにはたくさんいるという。モンゴルの首都、ウランバートルの人口は、飛躍的に増加し、ほぼ半分近くが集まっているというが、失業などの問題が発生しているそうだ。映画に描かれている音楽の風習については、監督の祖父母の世代では、あたりまえで特別な事でもないという。他にも「へぇ~」な風習は色々あるようす。詳しくは公式サイトのインタビューにて。
非常に印象に残る歌の歌詞は、すべて"HOOS(フース)"だという。その言葉の繰り返し。他にも動物によって4文字言葉があるのだとか。ルイジ・ファロルニ監督が、「実際に起きた出来事と再現映像。このふたつのを織り交ぜてバランスを取るという重要な手法の着想を与えてくれたのは、ロバート・J・フラハティ(*アメリカ生まれのドキュメンタリー監督。1884~1951年没)『極北の怪異』(22)、『アラン』(34)といった初期の作品」だと語っているのも興味深い。
撮影隊は、7週間の滞在で、時速150キロに達する暴風が吹き荒れるのを体験、また気温は夜になると昼と比べて摂氏30度以上も下がり、撮影できたのは、そのうちの23日間だったという。
▼南樹里の試写コメ『らくだの涙』・・・・動く、らくだの口にキュン! オープニングから、つい、らくだの口に目がいってしまい…笑。・・・・らくだをまじまじと見ることは、なかなかないけれど、こんなにユニークだったのかしら?と考えてしまう。お母さんが口ずさむメロディーは、どこかせつないようで、心にジーンと温かい。馬頭琴の音色も心をすーっとしてくれる。この風習が、どれぐらいの割合で行われているのかは、わからないけれど、わずか1ヶ月の撮影期間の中で遭遇できたのは・・・・奇跡。そして弟君のテへへ笑いにもキュン! 将来、モテそうな雰囲気を・・・・漂わせている。ボトックの鳴き声にもキュン! 是非、親子でご鑑賞下さい。
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