『ヴァン・ヘルシング』ヴェルカン王子の悲劇性
ウィル・ケンプが演じるヴェルカンは、アン王女(ケイト・ベッキンセール)の兄で、モンスターを捕らえようとして野獣に襲われ…ウルフマンに変身してしまう悲しい運命を背負う…という役どころ。スティーブン・ソマーズ監督に「ヴェルカン役には彼しか考えられなかった」と言わしめたウィル・ケンプは、マシュー・ボーン[Matthew Bourne]演出による男版「白鳥の湖-SWAN LAKE-」で一躍世界のトップに躍り出たバレエ界のプリンス。
今回が初来日なのだが「コンニチハ。ボクハ、ウィル・ケンプデス。ニホンニ来レテ、ウレシイデス。『ヴァン・ヘルシング』ゼヒ、ミテクダサイ。」と日本語で挨拶。初来日なので少しでも日本語を習得しようと思って頑張ったという、運や才能に恵まれただけではなく、努力家でもあるようだ。取材でホテルに缶詰状態が続いているが、週末には京都観光を予定していて、「古き良き伝統的な日本を見たい、それに夜遊びも楽しみたい」と語っていた。
ヴェルカン王子の悲劇性というのは、「自分にとって大切なこと。若くて熱血漢な王子が、恐ろしい殺人鬼のような狼男になってしまう。これはすごく悲しいことだと思ったし、出来るだけ肉体的に、その辛さや痛み、苦しみ、悲劇性を表現したいと思った」。『ヴァン・ヘルシング』での経験が、とても楽しかったから、これからも俳優を続けて行きたいと語るが、バレエとのバランスをいかにとっていくか?が課題になりそうだ。そのバレエの経験をいかに反映させたかは…次のページで。
[] 長~い、まつげ!の持ち主ウィル・ケンプ |
ウルフマン姿はCGウィル・ケンプ |
ゲストの釈由美子さんとウィル・ケンプ |
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