『LOVERS』来日会見で見どころシーンの裏側を語る(2)
試写コメでも繰り返し観たいと書いた牡丹坊の舞踏シーンについても、当然質問が出ました。これについては3人のコメントを載せます。
まずトニー・チン・シウトン監督、「この質問は、やはり監督に答えてもらう方が良いと思うのですが…(笑)。つまり私は監督の指示に従って、この場面ではこんな演出をしたいから、考えてくれと頼まれたにすぎないので」と、この『LOVERS』のポイントは、全てチャン・イーモウ監督の世界にありと速報で書いた通り、ともかく皆が口を揃えて「監督の指示」と答えているのです。
劉徳華/Andy Lau香港の四天王。他は張學友(ジャッキー・チョン )、黎明(レオン・ライ)、郭富城(アーロン・クオック) | 劉徳華/Andy Lau出演映画は100本超、俳優・歌手として膨大な受賞実績の持ち主 | 劉徳華/Andy Lau2005年のGW日本公開『インファナル・アフェア/終極無間』も待ち遠しい |
と、いうことでチャン・イーモウ監督のコメント、「この場面の最初のアイディアは「踊り」「舞」を見せようと考えていました。その時点で舞踏の振付師を呼んでチャン・ツィイーの踊りの訓練を2ヶ月行いました。自分でもこの場面は舞踏的な演出をしようと考えていました。ところが撮影本番に入る直前、隣にいるトニー・チン・シウトンの存在に気が付きました。今まで一緒に仕事をしてきた中で多くのインスピレーションを与えてくれた人物なので、「彼の方がもっとスゴイのでは?」と思ったんです。そしてアクションの発想でこの舞踏の演出をしようと考えを変えて、トニーにお願いすることにしました」。(*当初、このシーンを依頼されていた舞踏の振付師の方は、脇で見学となったそうです。) 「非常に伝統的な中国の古典的な長い袖を使った舞を、あるアクション監督が演出するなんて、今まであまりなかったのではないかと思います。ご覧いただけるとわかると思いますが、あの場面は、最も素晴らしい場面の一つになり本当に感謝しています」。
実際に華麗な舞踏シーンを行ったチャン・ツィイーからは、「あの時はまるで学生時代に戻ったような気がしました。毎日朝9時から夜8時まで稽古場で踊りやアクションの練習をして、一日中、稽古場で過ごしました。舞踏は昔、習っていたことがあるので基本は出来ていました。そして今回は監督に大きな空間を与えていただいて、十分に自分を表現できるようにしていただいたので、出来る限り監督の要求に答えられるように頑張りました。踊りが上手く出来るようなったというのは練習のお陰だと思います」。
目の見えない役を演じるに当たって、実際にそういった少女と2ヶ月間、共同生活をした話をチャン・ツィイーの言葉で「確かにしばらく生活を共にしました。盲目の演技をするときに、普段本当に見えないように芝居をしたかったんです。実際、毎日一緒に生活をして女の子の仕草を参考に勉強しました」。
▼南の試写コメこういう映像・色合い、大~好きで2度鑑賞。『ハリポタ』鑑賞時に予告編で観てがっちり!心をつかまれた作品。特に牡丹坊は必見、ここだけでも繰り返し観たい。この『LOVERS』では、チャン・ツィイーの魅力満載。3mの袖を・・・・見事にさばき鼓舞する仙人指路に拍手。このところ似たような役どころが多く、ちょっぴりマンネリ!?と感じてたのです。それに美声が聞ける挿入歌「佳人曲」。これは、金城氏も口ずさみ…。ストーリーは「愛」だけに・・・・二転三転⇒「謀(はかりごと)」です。最初は、「藪の中」の『MISTY』(1997)的なストーリーかと思ったのですが、鑑賞後の気分は、ロンドンで観た舞台「オペラ座の怪人」の気分。脚本を書きかえたとのことだけど、梅艶芳(アニタ・ムイ)は、どんな役柄だったんでしょう…もしかして。
【関連情報】◎『十面埋伏/House of Flying Daggers』(中国語、英語の選択可能)壁紙のダウンロードも可能。◎『十面埋伏』特集[sina.com.cn](中国語)●←exciteのウェブページ翻訳(無料)URL欄にhttp://ent.sina.com.cn/m/c/f/smmf/を入力。*タイトルの『十面埋伏』は「10ページが潜んでいる」と翻訳されます。それでもある程度の意味は、分かるはず。
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『LOVERS』 オリジナル・サウンドトラック。チャン・ツィイーの歌う「佳人曲」も収録。 | 『LOVERS外伝 もうひとつの"愛"の軌跡』『LOVERS』のメイキング等 | 『英雄 -HERO-』(チャン・イーモウ監督)昨夏の大ヒット作 |
『LOVERS』来日会見&ジャパンプレミアジャパンプレミア写真