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2004年6月9日(水)、映画『69~sixty nine』の完成会見が行われました。1987年の刊行以来長らく映像化が熱望されていた村上龍氏の自伝的小説「69 sixtynine」を完全映画化した作品で7月10日(土)から公開される。脚本はズバ抜けた会話センスを炸裂する宮藤官九郎氏、メガホンは新人監督の登竜門PFFアワードで賞を総ナメにした、期待の新星・李相日(リ・サンイル)監督、そして今やギガ・メガ・ヒットメーカーのR&BユニットCHEMISTRYが初の映画主題歌、「いとしい人」(←作詞された堂珍氏、6/9に結婚を発表)を担当。主人公・ケン役には、原作者と監督がともに出演のラブコールを送った妻夫木聡氏(23)、その仲間のアダマ役は、安藤政信氏(29)。
69(シクスティナイン) 集英社文庫著者:村上 龍 | いとしい人 (Single Ver.)CHEMISTRY2004/07/07発売予定 | 『69 sixtynine』オリジナルサウンドトラック2004/06/23 発売予定 |
最初に配給する東映の坂上常務からお話があり…、「試写を観た方が、必ずそばにいらしてて1969年を語っていかれる」のだそう。1969年を知らなくても語りたくなる作品だ。実際、CHEMISTRYの堂珍氏は「『69~sixty nine』鑑賞後にカラオケに行きたくなった」という。また「関西支社では「東映に入って初めてこんな面白い映画を担当できて嬉しい」と語る者がいたり…嬉しいやら、がっかりするやらですが」…と社内での話も。
01年『ウォーターボーイズ』等、主演作公開が続く妻夫木聡氏 | PFFアワードで賞を総ナメにした李相日(リ・サンイル)監督 | 96年『キッズ・リターン』主演デビュー作で3新人賞を獲得した安藤政信氏 |
若い人ばかりでなく、「1969年に高校生だったかたが奥様をご一緒だとお二人で2000円」になるわけで…と。ちょうど6月8日に発表した映画業界4団体からなる「映画館に行こう!キャンペーン」の初年度事業。夫婦どちらかが50歳以上なら、2人で料金2000円。(*これは7月1日から1年間の予定)
また最近は、ハリウッドの方が日本の若手、映画監督をみにくることも多いんですって。李相日監督は1974年、新潟生まれ。日本映画学校での卒業制作で監督した『青 chong』が2000年の*PFFアワードグランプリ他4賞獲得。第12回PFFスカラシップを得て製作された2作目『BORDER LINE』は、2003年に8週間のロングラン公開。
話を頂いた時「どうして自分に?」と思ったそうだ。それで「日本語をわからないふりをしようかな」と思ったと微笑む。そして「1969年に生まれていないのにと聞かれるんですが…」。言いたい事を言ったり、やりたい事をやる、それでこそ若者なんだと語る。そういったことが描ければ、と脚本の宮藤さんと話して、思ったとおりに出来上がったという。
*PFF(ぴあフィルムフェスティバル)1977年、スタートした映画祭。テーマは「映画の新しい才能の発見と育成」。
『69~sixty nine』完成会見続き