女流劇作家として成功を収めているエリカにとって、離婚後に建てた海辺の別荘は、誰にも邪魔されずに自分だけの時間を過ごすためのお気に入りの場所。ハリーは、明らかに招かれざる客だった。ハリーが持ち込む喧騒と、病人らしからぬ傍若無人な振る舞いに、穏やかな生活をかき乱されてエリカの我慢も限界寸前。しかも、若い女性しか眼中にないハリーは、世話になっているエリカの名前さえ覚えようとしないのだ。
そんなハリーとは対照的に、彼の担当医となったジュリアン・マーサー(キアヌ・リーブス)は、病院で出会った瞬間からエリカにすっかり魅せられていた。もともとエリカの戯曲の熱烈なファンだったジュリアンは、エリカに出会って初めて本当の恋を知り、その想いを打ち明ける。だが、20歳近くも年下のジュリアンからの告白にエリカはうろたえるばかり。一方、ひとつ屋根の下で暮らすうちに見えてきたハリーの意外な内面に、心惹かれていくエリカ。ハリーもまた、今までの自分からすれば"対象外の年齢の"エリカの魅力に正直、無関心ではいられなくなっていた。お互いに魅かれあう二人の想いは、固くひとつに結ばれたかに思えたのだが…
そう、健康を取り戻したハリーは、性懲りもなく再び若い女性のもとへ。
そうと知り激しいショックを受け、悲しみに泣き暮れるエリカに、ジュリアンの変わらぬ想いがまっすぐに注がれる。さらなる恋の急展開? ハッピーエンドの行方はどこへ?
ミニインタビュー!キアヌ・リーヴス●ナンシー・メイヤーズ監督からこの企画が?キアヌ・リーヴス:ちょうど次の仕事を探していたんだ。(ウソだと思って)笑ってるんだろうけど本当のことだよ。それで『恋愛適齢期』のスクリプトを読んで、そしたらとても素晴らしかったんだ。だから会いに行ってオーディションを受けたんだ。 ●まだオーディションを受けてるんですか?キアヌ・リーヴス:そう、もちろん。 ●ダイアン・キートンについて、と2人のラブシーンですが、あなたがリードしたとか?キアヌ・リーヴス:彼女は素晴らしい。キスするというのは、親密だからだし、その前は心臓がドキドキするからね。でもボクが演じたジュリアンというキャラクターは、そういうのが平気な性質なんだよ。ジュリアンは、エリカをデートに誘い、手を添えて「キスしてもいい?」ってね。 original by about R・マーレイ |
▼南の試写コメ実は、あの原題で、この邦題?というのがピンとこなかったのですが、鑑賞してみて納得。劇中ではハリーの象徴色が「黒」、エリカが「白」と2人の人間性を象徴するカラーで色々描かれているのです、衣装も。そしてそれがエンディングでどう変わるか?鑑賞後から南自身に変化が起きている…無意識に白い洋服(エリカのように良質の素材)を選択しているし、(エリカヘアーではないけれど、この影響で)髪型も変えました。50代、60代の恋愛もの!と思わずに、20代、30代といったこれからの世代にも鑑賞してもらいたい作品です。作品全編通して"ダイアン・キートン"が輝いていて、それがとてもとても魅力的で、それを見るだけの価値があると思います、とくに女性の方。理想的な年齢の重ね方なので、今後の参考にしても良いですよ。そういうわけでラブ・コメなんだけど、その枠だけに収まらない作品となっています。そうそうキアヌ・リーブスファンにとっては、嬉しい役柄で自分がエリカだと思って鑑賞すると、嬉しくて気絶しちゃうかも!?
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