![]() ![]() | Q:なぜロケ地をブタベストに? レン・ワイズマン監督:ブタペストには行ったことなかったし、『アンダーワールド』に取り掛かるまでパスポートすら持っていなかった。つまりアメリカから出たこと(海外旅行経験)がなかったんです。撮影のためロケ地探しにいろんな場所に行きました。プラハ、ドイツ、ロンドン、ルーマニアとか。でもブダペストに到着するやいなや、僕はこの街こそが映画の舞台だと思った。街には戦前のゴシック建築が残っていて、外壁も煤けた感じになっていた、石畳だとか、探していた建物も見つけたし、その内装たるや、これだけの予算では決して作ることのできないものだった。この街には情緒がある。それまで僕は、頭の中にあるビジョンを、できる限り言葉で説明しようと努力していた。けれど、僕らがブダペストに着いた時、みんなが“ああ、やっと今作ろうとしている映画がわかったよ”って言ったんだ」。 製作者のライトも驚きをこう表現している「暗くて血の匂いがするような感覚があって、この映画に完璧な場所。ブダペストは歴史が滴り落ちる街だ。それに、古代のヴァンパイアとライカンの本拠地は、ハンガリーのトランシルヴァニア地方だから、こういう映画とブダペストは、伝説的なつながりもあるのさ」 Q:続編の予定があるそうですね? レン・ワイズマン監督:ええ。実は『アンダーワールド2』の脚本を書いていまして、まさに今この部屋の上では共同脚本家が案を練っているところです。だいたいストーリーの構造はもう決まってまして、いま微調整をしている感じなんです。 アメリカのヒットにより、製作会社サイドから3部作の製作が依頼され、レン・ワイズマン監督と脚本家は契約にサイン済だそうです。そのうち一話は過去に遡るもの。 |
Q:(その外見ならば)初作品に出演してみようと思いませんでしたか?
レン・ワイズマン監督:(照れ笑い)通行人のようなものならいいけど…俳優には興味ないですね。演技できないし…。ただ撃たれるのはいいかも、火薬を体に巻きつけて、こう街中の曲がり角で(アクションつきで…)こんな感じでセリーンに撃たれて倒れるとか。
これには南も大爆笑!
「『アンダーワールド2』でそういうシーンがある事を期待しています」と告げると
レン・ワイズマン監督は「OK! Maybe I'll do that!」
(Maybeなので可能性薄し…)
レン・ワイズマン【LEN WISEMAN】
アメリカ生まれ。美術部門担当として『インデペンデンス・デイ』(96)『メン・イン・ブラック』(97)『GODZILLA/ゴジラ』(98)等で映画業界に携わり、キャリアを開始。その鋭い感性ですぐに“プレイステーション”“タイム・ワーナー”その他、多数の企業のCM演出を任されるようになる。その後、音楽の世界に活躍の場を広げ、瞬く間にミュージック・ビデオ界の鬼才の異名をとる。Quarashiの‘Stick’‘EmUp’がMTVアワード2002のベスト・アート・ディレクションにノミネート。Rufus Wainwriの‘Across the Universe’もMVPA賞の最優秀監督賞にノミネート。
『アイ・アム・サム』(01)のサントラに使われた‘Across the Universe’のPVは、ダコタ・ファニングの出演もあり、大きな話題に。その他、‘En Vogue’‘Static X’‘PaulOakenfold’‘Brooke Allison’‘Megadeth’など。これらの傑出したスタイルとうなぎ上りの名声が、映画スタジオの重役たちにも轟き、本作で長篇初監督デビューを飾る。

「写真は苦手で…」と語る監督
そんな姿もさまになっている
▼音楽に関しても少し
サウンドトラックを全編にわたって指揮するのは、ダニー・ローナー(『ナチュラル・ボーン・キラーズ』など)参加アーティストも豪華!しかも書下ろしがほとんど。●女優ミラ・ジョヴォヴィッチの歌手デビュー楽曲●LIMPBIZKIT脱退後これが初の公式活動となるウェス・ボーランドと、FILTERのヴォーカリスト、リチャード・パトリック、A PERFECT CIRCLEのジョッシュ・フリース、そしてダニー・ローナーによるスーパー・プロジェクト、THEDAMNINGWELLの楽曲●A PERFECT CIRCLEの楽曲(サントラ使用は初だとか)
HIT THE STREET ON 2003.11.19
RRCY‐21209/¥2,427(ex. tax)
発売元:ロードランナー・ジャパン(株)
▼南の試写コメ
全米ランキングで登場した際に気になっていた作品です。緊急公開が決定し、完成披露試写が急遽行われました。これは、シリーズ化しても面白いと思う。(コメントは鑑賞日当日に書いておくので・・・実際、決定してます。)どうやらB級ホラーと誤解されている方も多いようですが、南は違うと思います。ケイト・ベッキンセールにいきなり牙が!とか、変身!とかはないです。(長老ヴァンパイアとマイケルのみ)ダークな中で放つケイト・ベッキンセールの美しさとアクションが見もの。単純に書けば吸血鬼VS狼男の話だが、その禁じられた関係における恋愛もベースにあると思います。そしてまたCoolな映像美を楽しんで欲しい作品。
[2003年10月17日 完成披露試写会にて]
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