
まず最初の2つのQは、大概のインタビューで質問されたものです。おそらくそうであろう!と思ってインタビュー前に答えをいただきまして貴重な時間を有効活用。
Q:原案について?
レン・ワイズマン監督:もともとは、狼男を主人公にした映画の製作依頼があって、その時に友人と話して狼男の敵役は何にしようか?っと考えたところ吸血鬼はどうだろう?って軽い感じでしたね。それで過去の作品で吸血鬼VS狼男を題材にしたものを調べたら50年代後半に1作しかなかったんです。
*『吸血鬼ドラキュラ対狼男』(1969)のことですかねぇ?確認しそびれました。
Q:ケイト・ベッキンセールの起用について?
レン・ワイズマン監督:ケイト・ベッキンセールについては、3つ言えますね。ケイト・ベッキンセール自身が、そもそもファンタスティック映画祭で上映されるような作品が好きだったこと。ただしホラーは苦手らしい。それからアンジェリーナ・ジョリーが『トゥームレイダー』出演にサインしたと聞いたとき「Ah, they’re going to take this movie seriously.」と思い、同時にアンジェリーナ・ジョリーのアクションってどうなるんだろう?と考えました。そういったチャレンジ精神を求めていました。そういう意味でケイト・ベッキンセールのアクションは魅力的でした。クラシックな作品の雰囲気を一人で体現できる女優だったこと。作品に信憑性をもたせるためにシリアスな女優が必要だったことから一番最初にキャスティングが決まりました。彼女の出演によって作品の完成度が高まったと思っています。ちなみにケイト・ベッキンセール、プライベートではルシアン役のマイケル・シーンと結婚し一女をもうけていたのだが、今年、本作の監督レン・ワイズマンと婚約したという波乱もあったんですって。
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Q:マイケル・コーヴィン役のスコット・スピードマンは?[ネタ元CUHD.com]
レン・ワイズマン監督:「フェリシティの青春」の彼を見ていたら温和で、ギターを弾くような人物をダークな世界でギトギト髪で、全身こ汚く、血しぶきが飛ぶ中においたらどうかな?って考えた。彼は人あたりがいいし。好かれやすいキャラクターだから映画の中で唯一の人間であり、また観客と作品を結ぶ重要な役割でもあるマイケル役にピッタリだった。
Q:長編初監督について?
レン・ワイズマン監督:もちろん初長編映画ということでストレスとプレッシャーはすごかったです。ミュージックビデオの際も同じように感じるけど今回ほどではないですね。『アンダーワールド』はスケジュール的にも予算的にも野心的な作品を手がけたので毎日がやることがいっぱいで大変な日々でした。例えばセリフの多い日、特殊効果のある日、等あったけれどそれを乗り越えられたのは、この『アンダーワールド』を皆さんに観てもらいたいという情熱があったからこそだと思います。その気持ちによってアドレナリンが噴出し完成できました。
Q:低予算って?
レン・ワイズマン監督:最初は18万ドルって予算でした。3週間撮影した時点で不足することが分かりフッテージに音楽をつけたものを製作会社に送ったりして「お願い」攻撃をしたら23万ドルになりました。

レン・ワイズマン監督:もちろん全て100%こだわりをもって創っています。シーンというよりは細かい要素にこだわっています。なかでもライカンの登場シーンには特殊メイクの出来栄えは気に入っていたけれど撮影に寄って微妙に変化がでてしまうので、カメラアングルや照明には、何度もテストして慎重に行いました。それからお決まりのニンニクや十字架は登場させないし宗教的な要素は一切、排除しました。
Q:独自の映像感覚の源は?
レン・ワイズマン監督:何でかって理由は分からないですね。自分の好きなスタイルっていうのがシッカリとあって、それは映画やアメリカのコミックや日本のアニメ等さまざまな影響の組み合わせです。共通して言えるのは、ダークでシュールな作品に惹かれるんです。どんな感じかそれを映画でいえば『クロウ』『エイリアン』『ターミネーター』『ブレードランナー』といった作品が好きです。
そういえばケイト・ベッキンセールが「彼の部屋には、コミックとかフィギア?みたいなもので埋め尽くされてるの、驚いたわ」と語っていました。[海外雑誌より]
Q:アイデアが溢れて困ったり?逆に煮詰まる時は?
CCレモンを飲みながら…

来日したレン・ワイズマン監督インタビューの続きへ
続編についても語ってくれました。
続編についても語ってくれました。