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キップ・パルデュー来日直撃インタビュー

11月15日(土)~公開『ルールズ・オブ・アトラクション』PRで来日した『ドリヴン』のキップを直撃。ニュー・ロスト・ジェネレーション3部作最後の1ピース遂に映画化。

執筆者:南 樹里

ルールズ・オブ・アトラクション↑↑[ルールズ・オブ・アトラクション]公式サイト↑↑
≪ニュー・ロスト・ジェネレーション≫
ルールズ・オブ・アトラクション80年代、ひとつのカルチャー・アイコンとなった作家、ブレット・イーストン・エリス。その著作の中で唯一映像化不可能と言われた『ルールズ・オブ・アトラクション』を映画界の風雲児ロジャー・エイヴァリーが遂に完全映画化。(クエンティン・タランティーノと共にあの『パルプ・フィクション』を生んだ』)モノローグ1980年代、ジェイ・マキナニー、タマ・ジャノビッツら若い作家が、バブル期の若者の≪空虚さ・無感情・不満・不安・倦怠感≫を描いた小説を続々に発表し、≪ニュー・ロスト・ジェネレーション≫という、一種の世代カテゴリーを示す言葉が生まれた。
その中核を為した作家、ブレット・イーストン・エリス。彼は1985年21歳で処女作『レス・ザン・ゼロ』を書き上げた。自ら若さの絶頂にありながら、底無しの絶望と虚無を表現する文学スタイルが世界に衝撃を与え、全米で大ベストセラーとなる。1987年に、エリスが23歳で発表した第2作目『ルールズ・オブ・アトラクション』は、1991年に出版された『アメリカン・サイコ』へと完結する3部作のひとつ。どうしようもない心の出会いとすれ違いを、あまりにも斬新な同時進行の独白体で綴っているため、唯一、映像化不可能と言われ、今日まで映画化されること無く、長く時を待っていた。しかし、前後2篇の衝撃作は、この最後の1ピースなくしては完結しない。
ルールズ・オブ・アトラクション一流の大学に通い、何不自由ない人生を送ってきた彼ら。この映画の登場人物たちは、それでも何かに"枯渇"し、"虚無感"を覚え、人との結びつき、ふれあいを求めてしまう。何か願うほどに、叶わない、そんな人の気持ち。若ければ若いほど、切望と絶望が代わる代わるやってくる、ままならない心の葛藤に苦しむ。絶望的なまでに相手を知りたいと願う若者たち。それは今、誰かが経験しているかもしれない。時代を越え、今の若者である、かつて若者であった、誰もが通る気持ちの記憶を描く切ない青春群像劇。
キップ・パルデュー扮するヴィクターのヨーロッパ旅行に注目
キップ・パルデューはイギリス、オランダ、フランス、イタリア、スイス、アイルランドを旅して現地の女の子を誘いまくるのだが、この部分がなんとドキュメンタリーだという。エイヴァリーがキップ・パルデューに同行してDVカメラでキップ・パルデューが実際に女の子を引っ掛けてベッドインするのを撮影したのだ。「僕はその頃、誰とも付き合ってなかったから何をしてもよかったのさ」、キップ・パルデューはそう言って笑った。女の子たちは全員素人で、撮影した映像を映画に使う許可書にサインをしたが最後まで半信半疑だったそうだ。「帰ってから僕はレイチェル・リー・クックと付き合い始めた。で、一緒に『ルールズ・オブ・アトラクション』の完成試写会に行ったらヴェニスのシーンで『レイチェル・リー・クック似の娘をナンパした』ってナレーションが入るんだ。『全然似てないじゃない』って怒ってたよ(笑)」▼キャスト&スタッフ原作:ブレット・イーストン・エリス監督:ロジャー・エイヴァリー主演:シャニン・ソサモン『ロック・ユー!』、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク『バーシティ・ブルース』、イアン・サマーホルダー『海辺の家』、キップ・パルデュー『ドリヴン』、ケイト・ボスワース『ブルークラッシュ』[2002年/アメリカ/108分/ドルビーSR、ドルビーデジタル]原題:『THE RULES OF ATTRACTION』配給:ギャガ・コミュニケーションズ
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