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『名もなきアフリカの地で』(4ページ目)

8月9日(土)~公開。第二次大戦下のドイツ。ナチスの手から逃れるためアフリカ移住したユダヤ人一家。過酷な現実にとまどう両親。一方、娘のレギーナは人々との交流を通じてたくましく成長していく…。

執筆者:南 樹里

★☆INDEX☆★【1】作品の紹介【2】作品の魅力【3】監督が語るケニア撮影秘話【4】ストーリー&南のコメント『公式サイト』▼ストーリー1938年4月、ユダヤ人一家のレドリッヒ家。母親のイエッテル(ユリアーネ・ケーラー)と娘のレギーナ(レア・クルカ)はナチスの迫害を逃れるため、先に渡っていた父ヴァルター(メラーブ・ニニッゼ)のいるケニアのロンガイにある農場へやって来る。再会の喜びも束の間、お嬢さま育ちのイエッテルは予想以上に厳しい新天地の暮らしに打ちのめされる。農場は荒地同然で井戸もなく、ヴァルターもマラリアから回復したばかり。そんな夫婦の支えとなったのは、ヴァルターの友人ジュスキント(マティアス・ハービッヒ)だった。5年前にドイツを離れ、今はここが故郷だと語る彼は、ケニアの人々の考え方や暮らしを心から愛していた。来る日も来る日もギラギラと照りつける太陽、日照りが続く…。井戸を掘っても水は出ず、レギーナを学校へ通わせるお金もない。毎日のようにイエッテルは不平をもらし、ドイツへ帰りたい!と言う。ヴァルターは欧州の情勢悪化のニュースに、残してきた父や妹が心配でならない。厳しい現実にとまどう夫婦の間では、小さないさかいが絶えず、気持ちは徐々にすれ違っていく。そんな両親を横目に、娘のレギーナは次第にアフリカの暮らしになじんでいった。料理人のオウア(シデーデ・オンユーロ)は彼女のことを"小さなメンサブ"と呼んで可愛がった。オウアに言葉を教わったり、あちこち案内してもらったりするうちに、二人の間には友情が芽生えていくのだった。
▼おすすめリンクケニアサファリのすすめ小川 邦久さんのHP、写真も豊富でケニア情報が満載です。JTBでアフリカキャンペーン実施していました▼南のコメントなんといってもレギーナ役、レア・クルカの愛くるしさと、オウア役の人を惹きつける魅力、そしてそれを引き出した監督の手腕に拍手!!オウアが「memsahib」(=女主人を敬って呼ぶときに使用する語)とレギーナを呼びつつも、アフリカの地になじませる良きガイド役としてサポートしていく。何かあった時は、必ずオウアがそばに居てくれる。また母なる大地が、レドリッヒ一家を時に厳しく、時に温かく包み込む。ユリアーネ・ケーラーがお嬢な母親を好演、後半の姿も印象的。大部分がアフリカでの生活を描いており、素直に感動できる物語。是非!ケニアの風に吹かれてみたい。[2003年5月21日 GAGA試写室にて] 
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