テクノポップ/近未来型アイドル

近未来対談~AiraのPLASTIC東名阪ツアー(5ページ目)

アルバム『PLASTIC』リリースに合わせて行われたAira Mitsukiの東名阪ツアーについてけろっぐ博士と対談。東京公演のライヴショットも満載!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

MOVIE~Time is


博士:
結構細かいところでライヴ仕様に作りこんでいて、まるで物語の様に流れるような一体感がありましたね。私も一気にここまで来た感がありました。ムービーのパートが凄かったです! ブリキのロボットみたいなキャラが迷ったり悩んだりしながら道を模索するPVは、何気に可愛くもありました。

先生:
ほのぼのしたムービーだと思わせておいて・・・思い切りネガティヴな方向へ突き落してくれました。DVDでも見れますが、前回のLIQUIDで「L0ne1y Boy L0ne1y Girl」を題材にしたやたらに暗いモノローグ的な映像が曲のプロローグとしてありましたが、今回も曲を変えてやってくれましたね。「Time is」というのは、意外でしたが・・・いやもうこれは、Airaワールドですね。この時点で確か、金髪ズラの「BARBiE BARBiE」仕様コスで登場。
9/18/2009@Shibuya O-EAST


博士:
この辺がライヴの醍醐味ですね。「Time is」なんてどっちかと言うと家では改めて聞かない曲ですよね。ところがこういう単調なリズムがライヴでは麻薬の様にしみこんできます。「コツコツ死んでいく・・」なんて意味が良く解からないけどまるでサブリミナルみたい頭に焼きつきます。こんな曲がアルバムにあったんだって改めて再認識させられっちゃいます。

先生:
その後、悲観的になる曲を立て続けに繰り出していく。でも、ライヴではそれほど悲壮感は感じませんでした。人間だれでも感情の起伏はあるでしょ・・・みたいな。二回目のMCまでに結構、曲を使った感じがあったのですが、まだシングル曲も含めて残しているんです。曲によってはアレンジが新しかったですね。

博士:
9/18/2009@Shibuya O-EAST
そうそう・・・気がついていましたか? 今回使用した曲の多くが微妙にライヴアレンジにされていますね。これは非常に好印象でした。サウンドスタッフのこだわり、サービス精神の賜物です。ヒット曲そのまま流しときゃ客は喜ぶだろう的な安易な発想を廃し真摯にライヴに望む姿勢を感じます。

おそらくライヴでもヴォーカルも含めカンパケ状態で供給されちゃうテクノ系の場合、CDと同じアレンジだとライヴの意味が希薄になっちゃうんです。その分生のキレのいいダンスか、あるいはライヴでしか聞けない“別アレンジ”にやはり期待しますよね。
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