やっぱり流行っている?
小悪魔:わたしはDJブースのあるバーのパーティーによく行くのですが、みんな結局腰に来るディスコ風味のダビィなディスコとかが好きだったりします(一番盛り上がる)。その流れも含めてハウスもテクノもごちゃまぜで時代はエレクトロな音に寄って行ってる、すなわちトレンドだと思います。
先生:
ダビーなディスコものは、もともと80年代と地続きですからね。
研究生:
おお!それはひょっとして、ダブハウス~コズミックかかりまくりのプログレディスコ系のことでは・・・? しゅわんしゅわん、びよよ~ん、きゅわ~ん、どぅわんどぅわんどぅわん(キックにディレイかかってます)、ズンドコズンドコ・・・だとすれば、僕が今一番好きな音です。もしそうだとすれば、あの辺もエレクトロって言っちゃっていい流れになっているのでしょうか? そうだと嬉しい♪
小悪魔:
わたし用語というかジャンルが全然わからない状況でして、多分その説明だったらそうだと思いますッ☆
でも5年前くらいからそんなの聴いてます。ブラジリアンハウスからディスコからなんでもみたいな。ハウス好きになったきっかけが、MOODMANだったので最初から変なハウス聴いてたんですよね。その後にLarry HeardとかJoe Clausellとかにハマりましたが。
研究生:
話は戻りますが、自分の周囲を見る限りでは、エレクトロは流行っていると僕も感じています。
僕が参加しているDJイベントでは、“DJ志望のお客さんにDJを体験してもらう”という平日企画を催してまして。そこへやって来る人たち(20代前半ばかりがぽつぽつと)が持ってくる音源は、ほとんどが今っぽいエレクトロ。あとはエレクトロに寄ったハウスが少々・・・。「僕、実はDave AngelやJoey Beltramが大好きなんです!ミニマルは不滅です!!」という、リズムジャンキーな耳年増的クラブキッズは皆無です。
小悪魔:
研究生さんのおっしゃってるJoey Beltram大好き!な耳年増なリスナーとはまさにわたしなんですが(笑)、ミニマルとかクリックハウスのDJやミュージシャンも今エレクトロ寄りになってきてる人が多い気がします。
研究生:
元々あの人好きなんですが、やたらと中古CDに出てるので、なんか買っちゃうんです。貧乏DJにやさしい、90年代ひきずりまくりのハードミニマル番長ですねー。
彼らのような、特におしゃれでもダサくもない普通の子たちがエレクトロ大好き!と話すのを見ると、流行ってるなぁと実感します。音楽のトレンドセッターの地位を、王道ハウスやプログレッシヴハウスに代わってエレクトロが獲得している印象です。
で、現在形のエレクトロの楽曲って、メロディアスなトラック物や歌物という捉えられ方なのかなと。ぎゅわんぎゅわん&ビキビキ音は、わりと律儀にメロディラインを描いている。だから、一見ハードで実は親しみやすい。こりゃ流行る要素はバッチリかと。先に話したDJ志望の人たちのプレイもやはりメロディアス。このへんの要素でも、王道ハウスやプログレッシヴハウスと比較してしまいますね。