正当な分析?
博士:書いたのは、今井舞さんというポスト・ナンシー関とか言われてる辛口ライターらしい。
先生:
ナンシー関さんと言えば、ムーンライダーズのファンですね。でも、文章を読む限り、ムーンライダーズが好きそうな感じしないなぁ。
ちなみに、今井舞さんは、『女性タレントミシュラン』という女性タレント分析本を2005年に出していますね。実は、Amazonで古本買ったんですが、石黒謙吾さんによる前書きの中で「正当な分析に含まれる毒は良薬に近い」と書かれていますね。ここは、僕達も“正当な分析”を心がけましょう。
メディア関係に従事する新しい論客に登場いただきましょう。“講師”です。
講師:
広告関係の仕事のかたわら、某大学で情報メディア学科の講師をしている“講師”でございます。もとは出版社で編集者をやっておりました。
先生:
初めて、本当の肩書きの人が登場です(笑)。僕達皆、単なるニックネームですから。ここは、元編集者という経歴からも、雑誌編集の視点での分析もありがたいです。
講師:
「2009年に消える芸能人の筆頭はPerfumeとDAIGO」
という衝撃的な見出しは、電車の中吊り広告に掲載することを前提としたもので、
「2009年に消える芸能人の筆頭は○○と○○」
という企画がまずありきだったものでしょう。「この○○に誰をいれるのか」ということを編集部内で検討した結果、12月におこなわれたはずの会議のなかで、PerfumeとDAIGOの名前が浮かびあがってきた可能性が高いです。
GIRL NEXT DOORとか、キマグレンとかいっても、中吊りを見るサラリーマンの人にはアピールしないし、年末進行と、紅白出演の話題と、中吊り広告の入稿日が微妙にマッチングした結果だと推測します。
先生:
中身についてはどうでしょうか?
講師:
どーでもいい感じですね。“佇まいが一発屋”だという主張に、どうやって反駁しろというのか(笑)。
先生:
分析が売りの人が全然分析していないのは、誠に遺憾です。
講師:
どーでもいいことですが、実は自分、DAIGOももしかして一発屋ではないと思いはじめてるんですよ。 いかにも一発屋然とした佇まいがむしろ売りですが、今クールに始まるドラマいかんによっては、もしかしたら・・・。
先生:
同じ「週刊現代」の2008年12月8日号では・・・
酒井順子さんの連載エッセイで【「パフューム」を好きになってみました】というのがあるのが、面白いですね。こちらは、アンチではなくPerfumeファンの視点で書かれています。酒井順子さんは、『負け犬の遠吠え』で一世を風靡したエッセイストですね。
ここは、「週刊現代」内で今井舞 vs. 酒井順子のバトル対談をして欲しいものです。