テクノポップ/近未来型アイドル

近未来対談~侮れないリア・ディゾン(3ページ目)

リア・ディゾンにはアイドルとしてはそれほど惹かれていない、ヒヨコ系大好きのオカチメンコ助手ですが、リア・ディゾンは侮れません。モデルハウス路線希望。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

運命線

先生:
Destiny Line(通常盤、お勧め)
で、アルバム『Destiny Line』(2007年9月)となるわけですが、オリコン9位というのはモデル系は売れないとい定説を考えれば、健闘していると言えるでしょう。やはりアルバム曲として目から鱗だったのは、カルチャー・クラブの「Time (Clock Of The Heart)」ですね。僕はこれを聴いて、リア・ディゾンはR&Bではなく、UKっぽい80年代サウンドへの相性の良さを感じました。かなりオリジナルに忠実にアレンジですが、リア・ディゾンの声質にもあっているし、ちょっとホワイトレゲエっぽいエレポップが彼女を生かしています。他、「Wonderlin'」もそっち系です。

助手:
これ、すごく不思議なんですが、アメリカ人のリア・ディゾンが、カルチャー・クラブの曲を英語で歌ってるのに、どう聴いても日本の曲に聴こえるんですよね。英語圏の人が英語で歌ってるんだから、向こうの曲だと思いそうなのに。ちなみに編曲は、元電気グルーヴのCMJK。このアルバムでは他にも「Missing」も手がけています。こちらはクレジットを見ないとCMJKだとは気づかないバラード調の曲です。それにしてもこのアルバムは良いですよね。

先生の言うとおりUKっぽい80年代サウンドがやはり光っているのですが、「IMPOSSIBLE」「アイシテル~Love Story」「Drive me crazy」というファンキーでダンサブルな曲も、「Everything Anything」「運命線」というメロディアスな曲も、どの曲もすべて高水準です。ちゃんと作ってる感じがビンビン伝わってきます。

ちょっと残念

先生:
Love Paradox
しばらくお休みして出したシングルが、R&B色がさらに強くなった『Love Paradox』(2008年3月)。個人的にはちょっと残念。

助手:
例の紅白騒動の後ですね。前回のアルバムの内容からこっちの方向も理解できるのですが、個人的には、どちらかというともう少しポップな感じというか、そっちを期待していただけに「ん?」といった印象はありましたね。曲自体はしっかりしていて悪くないんですけどねえ。
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