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ダンボール・バット~男ジャケ!(4ページ目)

あのダンボール・バットが、12月20日に5年ぶりのアルバム『コンピューター・ベルリン』をリリース! 永遠のロック野郎、AMIさんに吼えて頂きました。男ジャケ特集もあり!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

前川清リスペクト

ガイド:
8曲目の「沼」ですが、哀愁の極みですね。イントロから思わず「メリージェーン~」と叫びたくなりました(笑)。

AMI:
曲名が漢字1文字の曲が作りたくってそれだけの理由で作った曲(笑)。イメージ的には、ピンクフロイド(それも、オレの一番好きなアルバム『炎』の頃の)をバックに歌う、クールファイヴのこれまたオレのリスペクトするヴォーカリスト、前川清が歌う壮大なバラード。そんな感じ。

歌詞に「湖畔のホテルは青ざめて」って部分があるんですが、これは、その昔、STIFFレーベルにいたリーナ・ラヴィッチの曲で「ブルー・ホテル」っていうオレの好きな曲があるんですが、そこからのイメージが引用されています。そして、後半部、スキャットが入ってくるあたりは、ウィッシュボーン・アッシュあたりの陰りのあるブリティッシュHRなイメージも混入してみました。

ニューウェイヴは79年で止める

ガイド:
ラストの「女はニュールック」は、クレイジーというか逝っている感が素晴らしいです。確かにアルバム全体にニューウェイヴ感が漂うのですが、ニューウェイヴの時代感は79年くらいで止まっている、いやこれこそが正しい男のニューウェイヴだと止めてしまったのではないかと思いますが、どうでしょうか?

AMI:
AMI


「女はニュールック」はライヴのオープニング用ナンバーとして作った短い曲で、B級ガレージ風サウンドに西部劇風メロが途中絡んだりする異国情緒溢れるナンバー。で、おっしゃるとおり、79年で止めるのが正しい男のニューウェイヴだと思います。なにが正しいのか分かりませんが(笑)。そもそも79年前後の音が一番自分の肌というか耳にしっくりくる感じがします。基本は人力だけど、そこにそこはかとなくピコピコ感も混在しているような・・・まさに哀愁のニューウェイヴ。

失うモノはない

ガイド:
では、最後にダンボール・バットの今後の活動予定を自慢げにお知らせください。

AMI:
20年バンドを続けてきたわけですが、ここまでなんの「実り」のないバンドもそういないのでは(笑)? 失うモノはなにもないのでなにも怖くないないです(笑)。自慢できるものはなにももありませんが、生き恥をさらしてでも「辞めずに続ける」ことです。オレ、一人になっても続けていく覚悟でいますよ。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろ」と言っておきながら復活した途端ほんとにかっこ悪くなっちゃったどっかのヒトみたくはならないよう気をつけます。

あ、最後に、去年の11月より、新メンバーとして、<ショーロ・クラブ>や<架空線上の音楽>で活動中の沢田譲治さんがウチのベーシストとして正式加入しました。場末のバンドになぜ一流のミュージシャンが加入?と、だいぶ周囲にはいぶかしがられていますが、捨てる神ありゃ、拾う神ありってとこなんでしょう。ピース&ラヴ

ダンボール・バット公式ページ
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