東京レコハン
レコ屋シリーズの第3弾は、フランス系カナダ人、パトリックさんが運営する通販ショップ「東京レコハン(Tokyo Record Hunting Service)」。商品の品揃えは、レコードハンターでもあるパトリックさんの趣味が見事に反映された渋谷系以降の邦楽の中古CDばかり。そんなパトリックさんにショップのこと、日本の音楽シーン、カナダのことなど聞いてみました。東京レコハン |
◆東京レコハン
レコハン日記
ガイド:パトリックさん、まだ実際にお会いしたことはないのですが、ネット上ではかなり長いお付き合いですね。最初にメールでやりとりしたのは、ずいぶん前な気がします。確か、POP ACADEMYを見て頂いたのですよね。しばらくたって、パトリックさんが「東京レコハン」という通販レコード屋を始めたと知り、「レコハン」という言葉を見て、ニヤリとしてしまいました。おおお、ネイティヴにも「レコハン」は認められたんだと。
パトリック:
そうですね、何かを検索していたときに偶然見つけたPOP ACADEMYは、掲載されている情報がほんとんど英訳されているので、渋谷系やテクノポップ関連を調べるのに今でも本当に頻繁に閲覧しているサイトです。そこでいろんな方が「レコハン日記」というのを書いているのを見て「レコハン」という言葉を初めて知りました。英語やフランス語では、そのような意味にあたるシンプルな言葉がないので、そのまま使おうと思いました。
海外の渋谷系ファン
ガイド:「東京レコハン」をやり始めようとした、きっかけは? いい意味で偏っているのがすばらしいです。
パトリック:
2000 年末に東京に引っ越してきて、最初は自分用にレコハンをしていたんですが、何度も店に通ううちに「このLes 5-4-3-2-1のCDがずっとここに残っているのはもったいない」と思うようになり、既に自分は持ってるのにもかかわらず、CDを買わずにはいられなくなったのです。それで海外にいる渋谷系ファンの友人が多いこともあり(特にPizzicato Five Mailing List経由)、始めてみることにしました。サイトを立ち上げたのは2002年5月、もう5年たちました。
パトリックさんのCDたち |
ガイド:
本職は別に持っているパトリックさんですが、通販のレコード・ショップを始めるのは、結構大変でしたか? 時間的にはどれくらい費やしていますか?
パトリック:
現在は週2~3回レコハンしながら商品を集めて、週末に向けてマイペースで更新しています。商品の発送とメールの返信だけは毎日やっています。そして本職はプログラマなので、サイトのシステムも全て自分で作りました。郵便局が好きなので、商品の発送も大変楽しんでいます。
ガイド:
「東京レコハン」は英語とフランス語で書かれているので、渋谷系などの日本のポップが好きな外国人にとってはありがたいのかなぁと思いますが、日本人のお客さんも多いのですか?
パトリック:
もちろん海外向けということで、米国・ヨーロッパ・アジアからのお客様が多いですが、海外に住んでいる日本人や国内のお客様も一割ぐらいいらっしゃいます。サイト自体は英語ですが、チェックアウトやFAQに少し日本語もあるし、メールでのお問い合わせには日本語での対応もするので、皆様お気軽にどうぞ。
売り上げTOP 5
ガイド:「東京レコハン」の今までの売り上げのTOP 5アーティストを教えてください。
パトリック:
現在のTOP 5はこんな感じです。
1. ピチカートファイヴ
2. カヒミカリィ
3. カジヒデキ
4. コーネリアス
5. パフィー
TOP 30もありますので、興味があったらご覧ください。