Think Sync Records
90年代においてニューウェイヴ的なものが見直される以前にテクノポップ系レーベルとして独自の活動をしていたのが、Think Sync Recordsです。Alfaでレコーディング・エンジニアをやっており、Scudelia Electroのメンバーでもあった寺田康彦が、このレーベルを1996年11月に設立。現在もレーベルとして続いています。以前、インタヴューしたテクノ歌姫、村上ユカもここのレーベル・アーティストです。そのThink Syncで3枚のアルバムを出したのが、折原信明と遠藤裕文から成るsnow mobiles。◆テクノな歌姫、村上ユカさん
◆Think Sync Integral
テクノ化したはっぴいえんど~snow mobiles
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)snow mobiles |
02. ビビアン
03. きみのこと
04. 神無月のころ
05. 冬の精霊
06. 転がる雷
07. ゆうぐれ薄紫
08. 氷質幻想
09. 夏降る雪のうた
10. 風景と思考
当時、次世代型テクノポップと呼ばれていた彼ら、不思議な魅力を持っていました。デビュー・アルバム『snow mobiles』(1996年)では明らかに松本隆の影響が感じられる、はっぴいえんどがテクノポップ化したらsnow mobilesなんです。曲名は「ビビアン」(これはなかなか名曲)以外は外来語を排除した日本語。歌詞も99%日本語で日本語の美学の追求がされて、これは昨今のJ-POPとして斬新です。叙情的でフォーキーな日本語テクノポップと言ってもいいでしょう。「冬の精霊」はなんかXTCっぽいですが・・・
Music From Big Pink |
銀の烏と小さな熊 |
風note |
◆snow mobiles WEBSITE(サンプルも試聴できます)
テクノとフォークというのは一見相反するようですが、80年代のテクノポップも特に日本の場合、フォークの人脈ともかなり繋がっていました。YMOの細野晴臣、はちみつぱいから発展したムーンライダーズはもとより、あがた森魚、遠藤賢司など。岡林信康や泉谷しげるでさえも影響を受けていたわけですから。また、この辺は別の機会に記事にします。