テクノポップ/YMO関連

戦場のメリークリスマス(2ページ目)

もうすぐ、クリスマス。だから、「戦場のメリークリスマス」特集。カヴァーが多い曲として知られますが、一体全体幾つのカヴァーあるんでしょう? どうしてそんなにカヴァーが多いのか?

四方 宏明

四方 宏明

テクノポップ ガイド

テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年に設立。2016年に『共産テクノ ソ連編』を出版。さらに、プロダクトリサーチャーとして、商品、サービス、教育にわたる幅広い業種において開発コンサルティングに従事。Twitter(hiroaki4kata)も随時更新。

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禁じられた色彩

禁じられた色彩
カヴァー第一号は、やはり(1)David Sylvianによる歌詞付ヴァージョンとしての「禁じられた色彩(Forbidden Colours)」。これはDavidが後から歌入れをしたものです。しかし、違和感なく、Davidの官能的なヴォーカルでJapanサウンドに聴こえてしまうから不思議です。でも、教授のサントラにもCD化の際に入ったから、別ヴァージョンと言った方がいいのでしょう。「戦メリ」カヴァーに「Forbidden Colours」のタイトルを使っている海外アーティスト(*で表示)も多いので、このヴァージョンも新たなるカヴァーを生むきっかけとなったのでしょう。

クラブ系カヴァー

Heart Of Asia
「禁じられた色彩」以降に一番流行った「戦メリ」カヴァーと言えば、(2)Watergateによるジャーマン・トランス系カヴァー『Heart Of Asia』。ヨーロッパを中心に2000年にヒットしました。オリジナルと比べると微妙にメロディーが変わっていますね。このカヴァーは、Cyndi Lauperの「Time After Time」やMike Oldfieldの「Moonlight Shadow」などトランスに多い80年代カヴァーの先駆けでもあります。同じくトランス系の(3)Paul Oakenfold、(4)DJ Hush、(5)True Forms、(6)Mario Piu(「Imperiale」として)などが軒並み「戦メリ」カヴァーをしているのも面白い現象です。

Last Christmas / Mr. Lawrence
最近では、(7)VOLTA MASTERSというブレイク系もオリジナルの美しさを保ったジャジー・ブレイクビーツと琴で弾きなおしたレゲエ・ヴァージョンを含めて4曲入り12インチ・シングル『Mr. Lawrence Remixes』としてリリースし、注目を浴びました。リミックスと名乗っていますが、これはリメイクです。Wham!の定番クリスマス・ソングと併せて『Last Christmas / Mr. Lawrence』として11月25日にリリースされましたので要チェックです。

クラブ系としては他にも『重音- Dub In Jpn』に(8)TR49(CMJK+朝本浩文+渡辺省二郎)によるダブ・ヴァージョン「Merry Christmas Mr.Lawrence (Ram Jam World Mix)が収録されています。
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