怪奇テクノとは?
では、第1回は、ずばり怪奇テクノです。怪奇というのは怪しくて奇妙な事ですが、なかなか英語に訳しにくいです。ミステリーやホラーとは一部被りますが、違います。ボクの怪奇のイメージを一番、端的に表しているのは、「怪奇大作戦」です。円谷プロが、「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」に続いて、1968年に大胆に路線変更をした社会派TVドラマです。SRI(科学捜査研究所)が取り組む怪事件を通じて、人間のダークサイドを描いたと言っても良いでしょう。ボクを含む多くの子供は怪獣が出てこないと落胆した事でしょう。やはり、子供はあさはかです。よく考えると、「ウルトラQ」には、怪奇と怪獣の両要素があったから、「怪奇大作戦」というのは円谷プロのもう一つの選択肢だったのでしう。怪奇にはつきものの、妖怪ブームが起こり、1968年に「妖怪人間ベム」や「ゲゲゲの鬼太郎」がTVアニメとして人気を博した事も時代背景として重要です。
余談ですが・・・あれ?「ウルトラマン」の後は「キャプテンウルトラ」ではと思ったのですが、あれは円谷ではなく、東映なんですね。
話を怪奇テクノに戻しましょう。怪奇テクノというのは、ただ怖いだけではいけないと思います。どこかキッチュで文字通り怪しくて奇妙なテクノ。だから、テクノっぽい手法でも、もろゴス系やデス系は別枠とします。同様の理由で、日本ならヴィジュアル系も別枠とします。
では、怪奇テクノのトップとして紹介するのは・・・