ご存知、ビートルズのセカンド・シングルにて全英1位を獲得し、ビートルズ旋風の始まりとなった曲。漫画『ドラゴン桜』に登場する英語の川口先生も、教材に使っていましたね。川口先生の名言「特にビートルズはほとんどが中学英語で理解できる」・・・中期以降はちょっとつらい曲もありますが。なお、プロデューサーのジョージ・マーティンは、オリジナルではない「How Do You Do It(後の邦題は・・・恋のテクニック)」を持ってきたが拒否された。この曲も、後にマーティンのプロデュースでジェリー&ペイスメイカーズ(Gerry & the Pacemakers)のデビュー・シングルとして全英1位になったので、マーティンのセンスも悪くはない。なお、ジャケ写は、この曲などを含めたマージービート~リヴァプール縁のアーティストを集めたコンピレーション『Liverpool』(2002年)。
08. Love Me Do ビートルズの記念すべきデビュー・シングル。ビートルズの弟分と呼ばれ、二人の自殺者を出した悲劇のバッドフィンガー(Badfinger)ですが、アルバム『No Dice』(1970年)に収録の「Love Me Do」は、カヴァーではないロックンロール曲。
09. P.S. I Love You 「Love Me Do」と同じくドラムはアンディ・ホワイトといういわくつきの曲。代わりにリンゴはマラカス。
歌詞の一部は、ディズニーの「白雪姫」の挿入歌に酷似しています。渋谷系に始まったわけではなく、ピートルズには実際、元ネタがあるオリジナルが多いのです。これは後にビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインによりデビューしたマージービートの一角、Billy J. Kramer With The Dakotasもカヴァーしています。ジョージ・マーティンのプロデュース、レノン=マッカートニー作品が6曲収録されています。
12. A Taste Of Honey(蜜の味)* オリジナルは同タイトルのミュージカル曲からですが、レニー・ウェルチ(Lenny Welch)が歌うスタンダードとして知られる。ある意味、この手の曲を平気でカヴァーするのがビートルズのセンス。ヴェンチャーズ(The Ventures)もカヴァーしています。
13. There's A Place イントロ当てクイズで「Please Please Me」とお手つきしてしまいそうな、ビートルズ初期に多いハーモニカ・イントロ曲。地味だが味がある。