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Hakan Lidbo氏の教授カヴァー(4ページ目)

1月に来日する、教授とトーマス・ドルビーの名作「Field Work」をエレクトロ・カヴァーしたスウェーデンのホゥカン・リドボー氏にインタヴュー! 大阪近郊で生まれた、Data 80の秘密が明かされる。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

変遷するスタイル

――その後、Data 80があなた自身、ホゥカン・リドボーであることを知り、私は、ホゥカン・リドボー名義でのアルバム『Sexy Robot』(2002年)を見つけました。このアルバムは再度、私に衝撃を与えました。クラフトワーク、ジョルジオ・モロダーのような初期エレクトロの素晴らしい要素を、新しい手法で持っているからです。Data 80やソロ名義といった2つの活動はどのように違うのでしょうか? Data 80はよりハウス指向でロマンチックに聴こえますが。

私は、実際それよりも多くのプロジェクトを持っています。私は、極めて実験的なエレクトロアコースティック・ミュージック、ノイズ、から甘ったるいポップまでのほとんどすべてを作ります。そして、私は、しばしばData 80のようなコンセプトを作ります。2・3年前にPaper Recordingsから出たボビー・トラファルガー(Bobby Trafalgar)のアルバム〔ジャケ写は『In Person』(1999年)〕を知っているか判らないですが、Paper Recordingsでもっと読むことができます。

私が一つのスタイルからもう一つのスタイルへ動いている理由は、私が退屈したくないからです。音楽または私自身に飽きないように。一つの音楽のスタイルの枠で繰り返していると感じるやいなや、私は、何か他のものへと進みます。そして、長期の間録音スタジオで働いてきて、多少なりとも音楽トレーニングを体得しているので、私はほとんどのスタイルを取り扱うことができます。スタイルを変えるもう一つの理由は、とても好奇心が強いからです。もし面白いと思ったどんな音楽のムーヴメントがあれば、私は、その一部になりたいです。これらすべての異なる音楽のスタイルを試みることによって、とても多くの異なるプロダクション方法を身に付けていけるのです。いつか、たぶん、前に決して結び合わせられなかった2つのスタイルを結び合わせて、私は何か新しいものを発明することができます。私の人生での究極的目標は、ある日まったく新しいタイプの音楽を発明することです・・・それが何であるとしても。

――それから、私は混乱させられました。アルバムは、「1981~1984年の間でホゥカン・リドボーによってレコーディングされた初期の作品」と書いています。したがって、私は、これが80年代初期の作品のある種の編集だったと思いました。しかし、それは、80年代風味の現代作品のように聴こえます。ホゥカン・リドボー名義で他のアルバムもリリースしていますが、どのようにあなたはこのアルバムを位置づけていますか?

いいえ・・・1981~1984年は、レコードを買った人を混乱させるための単なる冗談です(笑)。しかし、エレクトロクラッシュがオリジナルな音楽であるか、それは実際20年前に始まった事を説明すべき、若いDJたちにヒントを与えるためでもあったのです。また、私がその頃のシンセ音楽に傾倒しており、80年代、昔行ったクラブ、昔やっていたバンドへ回帰することでもあったのです。

――あなたがある種のロック・バンドで音楽キャリアを始めたそうですが、あなたは、現在、よりエレクトロ~ハウスなフィールドで活動をしていますね。その頃、どのような種類の音楽をしていたのですか? それは、今日あなたがするものからほど遠いのでしょうか?

私がやっていたバンドは、まったく無名でした。どんなヒットもありませんでした。レコードそれほど出していませんでした。しかし、それは、他の人々と演奏するよい経験であり、多くを学ぶ事が出来ました。単にトラディショナルなロック・バンドだったので、自分で全てが出来るように私自身のスタジオを建てるための動機となりました。私は、バンドでその他のメンバーとやっていく事に飽きるようになりました。彼らは、どちらかと言えば、怠惰で規律に欠けており、音楽的に、私は、何か他のものをしたかったのです。それで私はドラム・マシーン、シンセ、ポータブル・スタジオ、そこから今日持っているスタジオを建てました。私がやっていたバンドは、グラムロック、ニューウェイヴ系でした。正直、あまり面白くないです。
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