『texture』について
――2005年1月19日にリリースされた『texture』について伺います。2年ぶりのアルバムですが、これが12枚目くらいのアルバムでしょうか? Cosa Nostraの場合、クラブ・ミュージックと言うよりもクラブカルチャーを通過したポップの到達点と感じますが、どうでしょうか?amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
01. パリの亜米利加人
02. 永遠の唄
03. Girl Talk
04. マリオネット
05. Marnie
06. カンジテイタイノ
07. Tail of freedom
08. Time Cliche
09. KISEKI
10. We love you!
11. シアワセ
12. Jolie
桜井:僕の担当はPOP部門、長田はフロア部門という感じで、上手くMixtureされたと思います。
長田:私の場合は、常にDJという観点から音楽を見ているので、DJブースからメッセージを発信する感覚かな。そこにある特殊なライブ感が時代を見る窓だと思うし、「texture」の私の曲は、そんな窓から見えた様々な風です。
小田:クラブも大好きだし、踊れる音が好きですが、Rockでもポップスでも踊れるものはいっぱいあるし、ジャンルは問わず、いい音楽を作り、歌い続けたいです。
――新作の中で特に印象的なのが、「永遠の唄」と「マリオネット」(「たけしの誰でもピカソ」のエンディングテーマにも採用)です。「マリオネット」は、思わず口ずさみたくなる、イントロから予感させる極上のメロディーの歌ですね。しかも、男の哀愁が漂います。
桜井:「マリオネット」は当時来日していたトッド・ラングレン(Todd Rundgren)に聴いてもらいたくて、大急ぎで仕上た曲なんですが、彼に誉めてもらった反面、「Hello, It's Me」に似ているなと、メンバーの1人、カシム・サルトン(Kasim Sulton)に指摘されたのが、ちょっぴりショック!
長田:「永遠の唄」は、2年前には既に出来上がっていた曲で、ライブ等で何度も歌ってきた曲です。モード感溢れるドラムベースなアレンジは、当時からクラブでブームになっていたもの。詩は「過去の色々なブルーな出来事も過ぎ去った事としてポジティブシンキングで行こう」といった意味の曲です。
――Cosa Nostraの代表曲とも言える「Girl Talk」をセルフ・カヴァーされていますが、原曲と比べてどのように変化させたのでしょうか?
桜井:Recording直前に見たDVD「永遠のモータウン」のファンクブラザースに感激して、あのスタイルでアレンジした。
小田:「Girl Talk」=桃子=Cosa Nostraというプレッシャーを感じましたが、自分なりの「Girl Talk」を目指して、歌いました。
――アル・クーパーの「Jolie」はレア・グルーヴ感がいっぱいですが、それを今回レゲエ調で再カヴァーした理由は?
長田:発想は「レゲエ・ヴァージョンがあったら使えるな」であす。レゲエの何でも吸収してしまう奥深さとブルー?ソウルの名曲との合体はまさにCosa Nostraのあるべき姿?