コラボレーション
――アルバムの製作過程からお伺いしていましたが、今回はコラボレーションするELEKTELですね。しかも、ヴォーカル曲は女性中心。今回のコラボレーションでの人選はどのような考え方で決めたのでしょうか?ポリ:基本的にはこれまでの活動の中で知り合ってきた仲間達に声をかけて集合(?)してもらったという感じです。集合と言ってもメールまわしただけで、 どこかにみんなで集まって飲み会したり、とかじゃないんですが(笑)。
ウエケン:そうですね。2曲目「Panoramic View of Jazz」と8曲目「Girl From Ipanema」は今回のメインヴォーカリストCokeshiさんですが、最初デモテープで彼女の声を聴いたときその歌唱力にびっくりしました。
3曲目「integrale」はYuko Takamiさん(ex. suitcase rhodes)のフレンチなヴォーカルとパール兄弟のサエキけんぞうさんの歌詞がぴたりとはまってまさにマジックという感じですね。
4曲目「Premium do Brasil」はjellyfishのトモコさんのキュートなヴォーカルとRie Brasileiraさんのパワフルなヴォーカルの共演が聴けます。歌詞もかっこいい。
6曲目「jewelie (tales of star children) 」ではdahliaのカオリさんの絹のようなウィスパーヴォイスがすばらしいです。
ポリ:前回のアルバムでは基本的にヴォーカル録りは宅録だったのですが、今回アルバムでは全てスタジオで録音するなどヴォーカルに関してはかなり重要度が増 した感じです。また今回のアルバムではヴォーカリストだけではなく、アレンジやトラックメイクの段階でも多くの方々に参加してもらっています。前作でもフランス語、英語でのナレーションで参加してもらったベルギーのCGクリエイター・ピットさんを始め、かつてのELEKTELのライヴではサポートメンバーとしてスクラッチで必ず参加してもらっていたM.A.G.M.A.のマグナロイドさん、フランス人ヴォーカリスト・アナンダへの楽曲提供などで一緒にアレンジ仕事などをしている塚田道雄さん、11曲目でいぶし銀のギターサウンドを聴かせてくれているdonさんなどです。
――前回は、ELEKTELの紅一点メンバーであったMamicoさんは、今回は機内アナウンスから始まる「Planet Airways STARSPEEDER3000」でゲスト・ヴォーカルとして参加されていますね。Mamicoさんは、Pianettaとしてソロ活動されている(アルバム『elements』を2003年にリリース)という事でELEKTELを卒業されたんでしょうか?
ポリ:MamicoさんはELEKTELではヴォーカル/キーボード担当というポジションでしたが、現在はPianettaとしての活動にも一旦区切りをつけて、演劇や映画、CMなどの音楽で、彼女本来の活動形態であるピアニスト/コンポーザーとしての活動を広く行っているところです。私としてはあのキュートなヴォーカルも、またいつか聴いてみたいんですが…。