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Tokyo Electro Beat(2ページ目)

パーティー、レーベル、ネットで幅広い活動をする東京在住エレクトロ集団、Tokyo Electro Beat Unityのメンバーにインタヴュー。エレクトロ・ファン、ぜひ読んでください!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

Tokyo Electro Beat Recordings(レーベル)

Tokyo Electro Beat Netで通販しています。
――では、Tokyo Electro Beat Recordingsから2004年10月24日にドロップされたレーベル第1弾、4曲入り12インチ『Tokyo Electro Beat Box Vol.1』についてお伺いします。A面から順番に行きます。AE35の「Electro Beat Stepper」では、出だしのの超エレクトロな畳み掛けるようなビートで完全に掴んでいますね。挿入される女性のエロ声も決まりすぎで、寝られません。これは誰の声なんでしょうか(笑)。

誰でしょう(笑)?クラフトワークの「Tour De France」とミックスしてもらうと、男性と女性の息使いのイヤらしさが倍増していいと思います(笑)。この曲は、とある曲へのオマージュなんですが、その曲があまりにも好きなんで(笑)。もっと自分のDJスタイルに合ったものに作り変えた感じです。より攻撃的で、シンプルなんだけど大袈裟に。喘ぎ声やオケヒット、そのまんまのサンプリング、拙いシーケンスなんかは、エレクトロなら許される、過剰なユーモアですね。

――Space Thunder Xの「Kikk」はブレイクス系ですが、中盤でいい感じでもりあがり。「Kikk」とは「Kick」から? 曲の展開もとてもおもしろいですね。かなりサンプリングを駆使されているみたいですね。

とてもありがとうございます。kikkはkickです。「Killing In a Kidding Kiss」っていう文章を考えて、その頭文字でタイトルつけるみたいな事(タバコのKOOLみたいに)をしてみたかったんですが英語は苦手なので、慣れないことは止めました。ほとんど9割方サンプリングです。

――Yoshihiro Hayashiさんの「Unload」は、硬質のベースラインが癖になるスペース・ファンキー・エレクトロで「踊れー」って感じです。ルーツ的な音がどの辺なのか、気になりました。

僕のルーツは後追いですが、80年代のニューウェーブにあります。クラフトワーク、ディーヴォ、デペッシュモードなどです。なかでもエレクトロニック・ボディ・ミュージックにはすごく影響受けました。この曲のベースラインにもその影響が少なからず出ています。そのあとにクラブミュージックとしてのテクノに傾倒して行き、DJを始めるようになりました。

――Ayup1koさんの「Galaxy in My Pocket」は、ヴォコーダー声テクノポップとエレクトロがうまくミックスされていて、とってもキュートだけれど、どこかダークに聴こえます。エレクトロにはダークさが必要だという人も多いのですが、その辺如何でしょう?

エレクトロって一見ダークでシリアスですが、まぬけな妖怪が出てきそうなイメージです。悲しいんじゃなくてもの哀しいというか。間の抜けた音が入ってたりロボットが歌ったりしているユーモアやアホさと、直角的な音とのバランスがエレクトロの魅力かなと思います。

この曲は自分のそんなイメージをちりばめた曲です。私は以前から色んな要素が混在してたり、聞き手が自由にイメージを広げられる世界観を持つ音楽が好きで、そして初めて世に出す作品という事で、自己紹介的な感じで作りました。

――今後、Tokyo Electro Beat Recordingsとしてのリリースは計画されているのでしょうか?

沢山の計画をしている真っ只中です。今年夏頃に、12インチシングル第2弾『Tokyo Electro Beat Box Vol.2』をリリースしたいと考えています。第1弾と同様にコンピレーション的な形になります。コレクションしていきたくなるようなシリーズにしたいですね。
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