Chicks On Speed大暴れ
先ずは、開演前に台風に襲われた一日目(10月9日)・・・エレクトロ・シューゲイザーなGuitar(ギターレス・ギターユニット)やTOWA TEI x atom™(TOWA TEI公式ページにてでsonarの様子がアップされています。)なども満喫できましたが、やはりエレクトロクラッシュ・ガイドとしては、Chicks On Speed(Chixと省略するみたいだ)に焦点を当てます。Chixは、キキ・ムーアズ(1967年生まれ、ミュンヘン出身)、メリッサ・ローガン(1970年生まれ、ニューヨーク出身)、アレックス・マーレー(1970年生まれ、シドニー出身)の3人。歌のタイトルにもなっている「ヨーロッパのゴミ女(Euro Trash Girl)」。ミュンヘン・アート・アカデミーででっち上げられたフェイクなバンドが母体。80年前後のチープ・アートの精神を真っ当に引き継いだエレクトロクラッシュ・ギャルズですが、たぶんニューウェイヴを少女時代に経験しているだけあって、確信犯的にやっている30代女の円熟味を感じさせます。
◆エレクトロクラッシュ・ギャルズ(Chixの解説しています)
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来日は、これで3回目のはず。メリッサは現在妊婦なようで、代打としてアナット・ベン-デヴィッドがsonarには登場。彼女の公式サイトでは、素っ裸で不思議なパフォーマンスが見れます。ぜひ、見てくださいと言わなくても、見る人は見る。前日、大阪でのライヴが茶屋町SAZA*Eであり、大阪名物お好み焼きのヘラをまるで紅花の料理人のように操っておりました。ちょっとうろ覚えですが、オープニングは「99¢」・・・最新アルバム『99¢』のタイトル・チューンです。同アルバムでは、Peachesをフィーチャーしたフェイクな「We Don't Play Guitars」で盛り上がり具合も最高。
Chix-52という変名名義アルバムでは、The B-52'sのカヴァーもしていましたChixですが、狡猾なカヴァーも彼女たちの持ち味と言えるでしょう・・・Delta 5の「Mind Your Own Business」(2曲目だったかな)にBauhausの「She's In Parties」・・・そしてTom Tom Clubの「Wordy Rappinghood(おしゃべり魔女)」では煽りまくり。アンコールは、資本主義社会におけるファッション奴隷をおちょくった「Fashion Rules!」で発狂寸前の人も多かったです。珍しく、最前列から2列目で見たのですが、調子こいたアレックスが謎の緑の液体スプレーを観客席に発射。お陰で、最前列周辺の人たちは髪の毛、顔、服が緑・・・はい、僕もかけてもらいました。
マスカラス姉妹(妹)がゲットした「おしゃべり魔女」手書き歌詞カード(2) |
マスカラス姉妹(妹)がゲットした「おしゃべり魔女」手書き歌詞カード(1) |