板(気配値)はどこで見る?
板(気配値)は証券会社に口座開設後、各証券会社の注文画面で見ることができます。実際の買い注文や売り注文を出すときの参考になるものです。板(気配値)とは何?
まず、「板」(気配値)とはどのようなものかチェックしてみてください。板の見方
例えば、青い数字に注目すると売気配株数が「913,000」、気配値が「500」となっています。これは、500円で売り指値を出している人の合計株数が、913,000株であるということを示しています。
一方、赤い数字に注目すると買気配株数が「180,000」、気配値が「499」となっています。これは、499円で買い指値を出している人の合計株数が、180,000株であるということを示しています。
そして、495円から498円で買い注文を出している人は、「1日の中で多少下落する場面もある」「この値段になったら投資しても良い」などと考えて買い注文を出しています。逆に501円から504円で売り注文を出している人は、「1日の中で多少上昇する場面もある」「この値段になったら売却しても良い」などと考えて売り注文を出しています。
この時点では499円と500円が需要と供給の分岐点になっており、どちらかの値段が現在値(株価)となります。
実際の株の売買、優先順序の原則とは
実際の売買が成立するには優先順位があります。1番が成行注文、2番が値段(買いの場合は高い値段)、3番が時間です。つまり買い注文の場合、成行買いの注文が最初に成立します。この場合成立する値段は売りたい一番安値である500円となります。板の状況は時々刻々と変化しています。あっという間に変化してしまいますのでご注意ください。
2番目が同じ指値注文でも高い値段で注文したほうが優先順位が高くなります。例えば497円の買い注文だと現時点では売り物が相当出てこないと注文が成立することは難しいこととなります。497円より499円の注文のほうが優先されます。
3番目の優先順位が時間です。同じ指値注文でも時間的に早い人から注文は成立していきます。499円で指値注文をしても今出ている499円で買いたい人が全て購入できて(つまり18万株の買い注文が成立して)初めて購入できます。
板の状況は刻々と変化します
また、上記のように500円という区切りの良い(節目)価格には多くの人の注文が集まりやすく、売り注文が多いにも係わらず「下落しない」場合や、「500円の売り注文の数量が減少する」場合はそれだけ買いの需要が強いことを意味します。ここで、500円でも安いと思う人が増えて、買いの勢いが付くとアッという間に「板」の状況が変わります。そして、株式市場は経済や政治、為替など様々な要因によって刻々と変化していますので、それによっても「板」の状況は大きく変化します。
例えば「板」の状況は下表のように大きく変化しました。
その後の板(気配値)
買いの勢いが付いた場合は、「この値段では購入できない」と考えて買い注文の値段を上げる人が増加し、株価が上昇するケースが多く見受けられます。
逆に、売りの勢いが強い場合は「早く売却しないと更に下落してしまう」と考えて値段を下げて売却する人が増加し、株価が下落するケースが多く見受けられます。
そのような心理状況が株式相場を動かしているのです。
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