アンディ・パートリッジ(XTC)が発掘!
ミルク&ハニー・バンド(The Milk & Honey Band)・・・以下MHBと略します。それほどそそる名前ではないのですが、バンド名からは、ジョンの死後にリリースされたジョン・レノン&ヨーコ・オノ名義のアルバム『Milk And Honey』が思い浮かびます。彼らの日本デビュー・アルバム『ミルク&ハニー・バンドの知られざる生活。(The Secret Life Of The Milk And Honey Band)』の帯には「アンディ・パートリッジ(XTC)が発掘した3人組デビュー!」とのキャッチが。このキャッチは、一部のポップ・マニアには殺し文句。そして、試聴機で聴いてみると・・・1曲目から完全にノックアウト負け。アルバム・タイトルもひねくれた感じで、秘密大好き。「アンディのプロデュース」と書かれている文章も見つけたのですが、メンバーのロバート・ホワイトのプロデュースとアルバムにはクレジットされていますので、誤報かと思います。ただ、アンディがプロデュースしたと思い込める内容であることは事実です。ちなみに、アンディが今までブロデュースしたのは、デヴィッド・ヤズベック(David Yazbek)、マーティン・ニューウェル(Martin Newell)、ライラック・タイム(The Lilac Time)、ハロルド・バッド(Harold Budd)などです。Pony Canyonの公式ページにもありますが、ライナーではアンディーがとってもステキな推薦文を書いています。自ら、国際的な謎の切れ者(the international smartness of mystery)と名乗るところに、誇り高き英国人を感じます。アンディがLA'sが好きなのはなんとなく判るのですが、ダークネスもかなり認めていたのは意外でした。
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Three Wise MenやThe Duke Of Stratosphear名義でも活動。1997年にVirginレコードを袂を分かち自らのIdeaレコードを設立し、アンディとコリンの二人ぼっちになり、『Apple Venus Vol.1』(1999年)、『Wasp Star~Apple Venus Vol.2』(2000年)をリリース。XTCは無冠の帝王、XTCはひねくれもの、XTCはカルトバンド。初期XTCは、ニューウェイヴやテクノポップ的な見方もされていましたが、個人的にはビートルズの良質かつ狂気な部分を引き継いでいる、偉大なる英国バンド。
◆ビートリッシュなモダンポップ
リリース元は、アンディが始めたApe Houseというレーベルから。レーベルは、「Fuzzy Warbles」シリーズなどのアンディー自身の作品と彼が敬愛するアーティストのリリースを目的に設立されました。ロバートが、マンチェスターのレーベルからインディー・リリースしたアルバム『Boy From The Moon』をアンディに送り、推薦文にあるようにアンディの賞賛を浴び、リリースとなったようです。Ape Houseでは、MHBの曲やロバートへのインタヴューが聴けます。
ブライトン出身の3人のメンバーは・・・
■ロバート・ホワイト(Robert White)
■マイケル・タブ(Michael Tubb)
■リチャード・エール(Richard Yale)
次は、彼らのディスコグラフィー。