テクノポップ/アーティストインタヴュー

アーティスト・インタヴュー~Part 24 フィルムスの謎~赤城忠治さん(2ページ目)

伝説のテクノポップ・バンド、フィルムス(FILMS)を率いた日本屈指のメロディー・メイカー、赤城忠治さん、20年以上の歳月を経て、ついにソロ・アルバム『Blue Planet』がリリース!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

――告知だけされていますが、セカンド・アルバムが¥ENレーベルからリリースされる予定だったのですよね。曲はどの程度まで完成していたのでしょう?

目鼻がついていたのが、5~6曲ぐらいですかね。リズム取りが終わっていたのが、4曲、仮歌を入れたのが3曲ぐらいだったと思います。

――これって、もう完全にお蔵入りなんでしょうか?

そうですね。でも、おもしろかったですけど。あの頃は、方向性を変えて、全部英語でオリジナルをやろうとしていたのですよ(『MISPRINT』でも「Glad I'm Not Left Alone」「Crash Kids」は、全曲英語・・・つまり、その延長線上)。でも、レコード会社があまりいい顔をしてくれなかったので、細野(晴臣)さんに相談したんですよ。

――手塚眞さんが監督の映画『星くず兄弟の伝説』(1985年)〔ジャケ写は、レア度が高いシングル盤〕で赤城さんは、自身のヴォーカル曲も含めて4曲を提供されていますね。これは、どういうきっかけで?

フィルムスをやる前にVAT 69というバンドをやっていたんですが、当時近田春夫さんが良くしてくれたんです。近田さんがソロを作るので(1980年にリリースされた近田春夫ソロ名義での『星くず兄弟の伝説』)、よかったら曲を書いてくれと頼まれたんです。

――その後も、『Fancy Dance』(1988年)や『TEO』(1996年)で手塚さんとはいっしょにされていますが、これが最初の出会いだったのですか?

そうですね。

――赤城さんの作風には、ファンタジーや幻想というのがありますよね。その辺は、かなり手塚さんと共有されているような気がしますが。

確かにそうかもしれないです。彼も、ファンタジーでもリアル・ファンタジーやダーク・ファンタジーなテイストが好きなんですが、一番深いところで共通しているような気がします。
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