【ネオ・エレクトロポップ系】
海外では一般的にシンセポップと呼ばれる、80年代エレクトロポップの系譜上にある人たち。暗黒の90年代、日陰者的存在でしたが、エレクトロクラッシュによって、Ladytron、Freezepop、Sovietなど、一部のセンスのある(技術ではない)バンドは、多少なりとも脚光を浴びる事となる。
『ELECTRO NOUVEAU』(2002年)
この2枚組のコンセプトは、「エレクトロクラッシュとネオ・シンセポップの融合」です。Chicks On Speed、Golden Boy With Miss Kittin、Felix Da Housecatの所謂エレクトロクラッシュ勢とFreezepop、Ganymadeとかのネオ・シンセポップ勢です。Ladytronなんかはその中間体的存在ですね。日本でブレイクしてえさ箱入りしてしまったマンダリンちゃんのbisもエレクトロクラッシュ化して、再スタート。
『Star Gazing』(2003年)
日本盤も出ているようですが、Guidance Recordingからリリースされた、ネオ・エレクトロポップ&ポップトロニカ系のコンピ。知名度のあるところでは、Ladytron、Telepopmusik、Zoot Womanとかですが、他のアーティストはより無名ですが、なかなかポップなセンスで、エレクトロクラッシュというよりもう少し上品な感じ。Flunkは、New Orderの「Blue Monday」をフォークトロニカ的カヴァー。
『Softcore Jukebox』(2003年)
Emperor NortonからリリースのLadytronの新作はジャケ買いしてしまうミックスCD。内容も2003年ベスト・ミックスCDと言える。My Boody Valentine、Cristina(ZEのビッチ姫)、Wire(fischerspoonerもカヴァーした「15th」)、さらにもっと遡ってShocking Blue、はたまたナンシー・シナトラの古い作品に、自らの作品(「Blue Jeans 2.0」と「Oopes Oh My」)、そしてこれからリリース予定のDondolo、Snap Ant、Pop Leviなどを混ぜ合わせた18曲入りの不思議なミックス・アルバム。ただのエレクトロクラッシュ・バンドではないと感じさせる1枚。
『Living On Video』(2003年)
Cohaagen MusicからリリースされたDVD。エレクトロクラッシュとは言いがたいですが、エレクトロクラッシュ・シーンでも注目される、ラリー・ティーのコンピ『ELECTROCLASH』にも収録されていたSovietとかボストンのキッチュなFreezepopなどのPVが収録されている珍しいものなので紹介。実のところ、買った理由は、スウェーデンのNASAの「Back to Square One」のPVのため。皆さん、インディーズなんですが、なかなか工夫を凝らしたPVを作っています。