アルバム発売と連動する形で、坂本龍一+細川周平編集による『未来派2009』という本が出版されています。イタリア未来派とは、マリネッティを中心に1909年に提唱された総合芸術・文化・政治運動です。
そう、1986年4月8日は、岡田有希子の命日です。「あこがれていたのに、最近冷たくされて悲しい。勝手なことしてすみません」という遺書を残して。少し前の1986年3月21日に岡田有希子は、彼女の最高のアルバム『ヴィーナス誕生』をリリースしています。『Ballet Mechanique』は、『ヴィーナス誕生』収録の『Wonder Trip Lover』(EPOの作詞、かしぶち哲郎の編曲)が元となっている、つまり『Wonder Trip Lover』のリメイクです。ただ、教授は『GEM』のライナーでは岡田有希子がカヴァーしたと言っていますね。間違えなく、僕にはこの失恋の歌が彼女のベストです。今聴いてみると、声に艶があります。
中谷美紀のシングル『クロニック・ラヴ』(1999年)で『Ballet Mechanique』(又は『Wonder Trip Lover』)は、中谷美紀の作詞でもう一度再生されています。こちらのアレンジは、どちらかと言えば、『Ballet Mechanique』の方に近いですね。自ら主演したちょっとサブカル系ドラマ『ケイゾク』の主題歌だったので、ご存知の方も多いでしょう。
さて、「しゃべればいんでしょ」では、教授は特製DVD『US』版(「欲しい~っ!」て思っていた人も多いでしょう)を持ってきて、プロモ・ヴィデオなどを一部披露してくれました。ちょっと拍子抜けの感もありましたが、神戸での出し物は、プリンス・ファミリーのジル・ジョーンズをフィーチャーした『You Do Me』(『BEAUTY』収録)、坂本美雨をSister Mとしてフィーチャーした『The Other Side Of Love』、唯一『US』に収録の『1919』(『1996』収録)や1995年の『D&L Tour』でした。
また、『US』に入れたかったけど、入れられなかった曲としては、『Japan』 (『coda』収録)、矢野顕子がヴォーカルのシングル『Steppin' Into Asia』、『HEART BEAT』(『HEART BEAT』収録)、海外版『BTTB』のみに収録の『Reversing』が挙げられていました。