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歌う女優たち~Part 2 戸川京子さんが残した作品(2ページ目)

『悲しみはリアルすぎて…』でデビュー、そして『星くず兄弟の伝説』にてマリモ役で好演した戸川京子さんの作品をふりかえります。(9月3日にページ追加)

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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「シンゴ」に扮する久保田しんご(元8 1/2)と「カン」に扮する高木一裕(元東京ブラボー)がスターになるために造られたグループ「スターダスト・ブラザーズ」。そのファンクラブ会長となるスター志望のグルーピィーな少女「マリモ」を演じたのが、戸川京子。でも、スターダスト・ブラザーズが空けたステージを埋めるために『マリモの気持ち』を歌ったマリモちゃんは、スターダスト・ブラザーズに代わって、一躍スターになる。当時の眉濃い目メークも懐かしいです。

近田春夫が作詞・作曲・編曲を手掛けたこの『マリモの気持ち』は、近田春夫のソロには未収録ですが、サントラ『星くず兄弟の伝説』(1985年)には収録されています。『恋はあせらず』あたりを下敷きにした60'Sガールポップ風のこの曲は、コケティッシュなマリモちゃんにぴったりです。残念ながら、このサントラはCD化されておらず、またオリジナルのアナログ盤に未収録の映画挿入歌もあるので、全曲収録盤としてCD化を切に望みます。

翌年の1986年には、戸川京子として6曲入りミニ・アルバム『B.G.』がリリースされます。これも未CD化だと思います。タイトルとジャケから推測するに、BUSINESS GIRLがコンセプトみたいです。そう言えば、彼女が女優として演じる役(例えば、眼鏡をかけた秘書)のイメージも近いものがありますね。

全ての曲は、泉麻人・作詞、伊藤銀次・作編曲ですが、シングルにもなったB面1曲目『責任とってよ』は、作風としては意外な感じもする、先取り感覚もあるラップ入りのエレクトロ(ファンク)歌謡に仕上がっています。バブルガム・ブラザーズと戸川純もヴォーカルで参加しています。B面ラストの『ワンルームの鍵』は、1986年に大ヒットしたバングルズの『マニック・マンデー』を彷彿させる確信犯的胸キュン・チューンとして評価できます。
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