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酷評されたファースト・アルバム『Paul McCartney』に続き、ウィングス活動停止後にポールの元祖一人宅録(リンダも参加してるけど)マニアぶりが発揮された私的名盤。ただ、ビートルズ・ファンにはあまり受けはよくないみたいで、それは多分少数意見でしょう。
このアルバムからは『Coming Up』が一番ヒットしましたが、同じくシングルカットされた『Temporary Secretary』はさらにテクノ度が高いです。アルバム中でも最もテクノポップと言って差し支えないのが、8曲目のYMO的インスト『Frozen Jap』(邦題は侮蔑的意味合いもある「ジャプ」から「ジャパニーズ」に変更する日本人に対するたいそう無駄な配慮がなされている)。
ポールが同年に公演のため来日した際、大麻所持で逮捕・拘留された経験から出来た曲だとの憶測もなされたが、来日以前に作ったとの本人の発言。レコーディング前にYMOをテレビで見て、影響を受けたと解釈できる発言もあり。なお、この大麻所持ネタは、スネークマン・ショーの『はい、菊池です』で使われています。
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8~9分の結構トランシーかつ微妙にずれた感じのよく似たインストが、9曲収録されています。きっと、ポールの事だから、「僕だって、このくらいできるよ」と言った感じで作ってみたのでしょうかね。