寡黙なビートル、ジョージ・ハリソンが、2001年11月29日に永眠されました。そう、レコスケくんが大好きなジョージです。僕自身、ビートルズがレコードを集め始めた出発点でありまして、中学生の頃、東芝EMIが作ったビートルズ・ディスコグラフィーをボロボロになるまで暗記しました。このディスコグラフィーを探したけれど、見つかりませんでした。見つかったのは、ポール・マッカートニーが1990年に来日した際のパンフだけでした。
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ジョージ・ハリソンとテクノの関係と言えば、1969年にアップル傘下のザップルからリリースされたソロ2作目『電子音楽の世界』。
たった2曲しか入っていません。一般的ビートルズ・ファンには、見向きもされなかったMOOGシンセサイザー(モーグかムーグという議論を避けるためMOOG)で作られたアヴァンギャルドな作品。
当然、中学生の僕も主流のアルバムを集めるのに精一杯で、このアルバムを買う余裕はありませんでした(貸しレコード屋もなかったし)。でも、同年にリリースされるビートルズとしてのオリジナル・ラストアルバム『Abbey Road』に収録のジョージの名曲『Here Comes The Sun』で、生演奏のスパイス的にシンセサイザーが使われていますが、シンセを手に入れたジョージが使いたくなったのでしょう。
では、本題のビートルズのテクノなカヴァーをご紹介します。先ずは比較的初期のシングル曲(B面も含む)から。
I Want To Hold Your Hand(抱きしめたい)
『抱きしめたい』(1963年)は、ビートルズのアメリカでのメジャー・デビュー(キャピトル・レコード)として、大ヒットしたシングル。これをカヴァーしたDollarはテレサ(うっふ~ん系)とデヴィッド(伊達男)からなるイギリスのアイドル的デュオ。
Bugglesのトレヴァー・ホーンが『愛のポートレイトc/w魔法の鏡』と言うシングルをプロデュースしています。現在、デヴィッドはホットドッグ屋の経営をしているとのこと。
She’s A Woman
オリジナルは、シングル『I Feel Fine』(1964年)にカップリングされました。スクッリティ・ポリッティが、ラガ系のShabba Ranksとシングルとして活動休止以前の1991年にリリース。
Day Tripper
『Day Tripper』(1965年)は、初期ジョン・レノンの代表曲。「日帰り旅行者」と訳せるが、「かっこだけのヒッピー(シティー・サーファーのヒッピー版とでも言いましょう)」という意味を込めているらしい。テクノポップ時代の幕開けとしてバカ売れした、『Solid State Survivor』(1979年)に収録されているYMOの名カヴァー。数ある世界のビートルズ・カヴァーの中でも、最高の部類です(断言)。