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テクノ歌謡の逆襲~Part 3 テクノ歌謡発掘隊が行く(2ページ目)

テクノ歌謡を発掘するための「オムニバス買い」「クレジット買い」「ジャケ買い」のススメ。P-VINE偉いぞ! スキスキスー!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

またP-VINEですが、『ディスコ歌謡』もリリースを始めています。年内に6タイトルのリリースが予定されています。安田ビルさんのライナーによると「テクノ歌謡を立ち上げたとき、同時に第2弾、第3弾、第4弾…の、”エレキ歌謡”、”ディスコ歌謡”、”グラム歌謡”…を夢想し、そのひとつが、こうして陽の目をみた。」との事である。こちらはテクノ歌謡ではありませんが、70年後半中心のファンキーなグルーヴ感(カヴァーも多い)が楽しめます。大場久美子の『ディスコ・ドリーム』を昔、テレビで見て、その破壊的な歌唱力に感動したのは僕だけでしょうか?

さらに涙が出そうに嬉しいのは、やっぱりP-VINEがやってくれた裏ムンライダーズ作品集とも言える『ムーンライダーズのイイ仕事!』! 11月25日に3タイトルが発売され、既に10タイトルが予定されています。「GOLDEN POP ARCHIVESシリーズ」の第1弾とされているので、今後の企画にも期待したいです。やっぱり、裏YMO作品集をよろしくおねがいします!

クレジット買い
クレジットカードで買うことでは有りません。レコードに掲載されているプロデュース・作詞・作曲・編曲・演奏のクレジットで買うことです。特に編曲は重要です。テクノ歌謡度とクオリティという点では、やはりYMOとMoonridersのメンバーや戸田誠司のクレジットを見つけたら、テクノ歌謡の確率は大と思っていいでしょう。

あと、ミュージシャン系では近田春夫、大村憲司、矢野誠、佐久間正英(この人の場合、本職J-POPプロデューサーとしての全然テクノでないのもあるので注意)、元一風堂の見岳章(意外と土屋昌巳は少ない)等。数は少ないですが、元EXの梅林茂、元チャクラの板倉文、PSY・Sの松浦雅也とかもあります。ミュージシャン系編曲家としては、清水信之、鷺巣詩郎や後藤次利の作品の中にもテクノ歌謡(的なもの)があります。

90年代ものとしては、Pizzicato Five(解散!)の小西康陽、石野卓球、元電気グルーヴのCMJK等。フーミンこと細川ふみえのアルバム『HIT & HEAL』では前述の二人が関わった90年代テクノ歌謡の名盤ですね。歌謡曲畑のプロとしては、筒美京平=船山基紀の作曲・編曲コンビや大村雅朗の場合、膨大な作品の中にテクノ歌謡も含まれています。

作詞自体の重要度は低いですが、松本隆(以上の作曲・編曲家と組んでいる場合がほとんど)、糸井重里、元ハルメンズのサエキけんぞう、森雪之丞(比企理恵の『想像力少女』では作曲もしている)が作詞しているものにも注意しましょう。忘れてはいけないのが、松武秀樹のシンセ・プログラミング(クレジットでは分からないことも多い)としての参加。
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