――名人は、歌や映画等で色々な人達と共演されていますが、思い出深い人がおられたらぜひエピソードも含めて教えてください。大好きな中森明菜さん以外でお願いします。(「コズミック対談」参照)
平田満さんや鈴木保奈美さんでしょうか。平田さんは私も映画(『蒲田行進曲』)を見た直後でしたので……。映画のワンシーンで、夜の晩酌のシーンがあったのですが、飲めないからとビールをぐいぐい飲まされたのを覚えています。もう少しで、本当の酔っ払いになるところでした。
鈴木保奈美さんは、まだ女子大生でしたね。待ち時間の間、持ってきたスポーツ新聞をずっと読んでいました。本人いわく毎日記事が違うから、小説よりも飽きなくていい。との事でした。今は、もう忘れているでしょうね(笑)。
――今回、久しぶりに宇宙ヤングとジョイントで『ハートに16連射』のレコーディングをされましたが、ファミコン・ブーム期に小学生だった宇宙ヤングの二人(笹公人さん+HIDE-AKIさん)が16連射の名人に捧げたトリビュート・ソングですね。先日の宇宙ヤングのライヴでは、高橋名人は声だけの参加でしたが大好評でした。このような若い人達と共同作業された感想をぜひ、聞かせてください。
最初に秋山さんの関係で笹君とあったときに、今度一緒に……と声を掛けられていたのですがその当時から、私は歌うことが好きだったので(下手のなんとかですが……)どこでも歌えるならっていうのが最初の感じでした。実際に収録すると、笹君の情熱とHIDE-AKI君の情熱で、一気に歌ってしまいました。特に笹君の歌詞のこだわりはすごいことだと思います。歌詞の節回しなどは、これからも私自身気にしなければいけないなと再認識させられました。
――『ハートに16連射』を聴かせてもらって、名人の歌唱力は今も健在だと感じました。歌手活動を休止されてからも、カラオケ等で歌の方は鍛えられていたのでしょうか?
昔から歌うのは好きなほうなので、時々はカラオケに行きます。ただ、大阪に転勤になって、自宅までの交通費を考えると、あまり頻繁には行けなくなりました(笑)。当然、それにしたがって、音域もだいぶ狭くなってきましたこれはしょうがないですね。昔は3オクターブくらいはでていたので、ちょっと残念です。
――最後に、ゲームが大好きな子供達(大人も沢山いますね)へ一言お願いします。
今と昔とでは、よく遊びが違うのではないか?ということを耳にします。確かに、10年前よりはTVゲームは生活の中に入ってきましたし、子供達も情報過多の中で、いろいろと体験しているのではないでしょうか? しかし“遊び”という根本に関しては、何も変わっていないと思っています。もっと貪欲に、遊びというものを貫いてみてください。すべてが中途半端な状態から抜け出せると思います。
高橋名人、ご協力ありがとうございました。とても気さくな名人です。
宇宙ヤング.NETのtalkコーナー「笹公人のコズミック対談(ゲスト高橋名人)」を一緒に読むとさらにおもしろいです。
今回の高橋名人へのインタヴューにあたっては、共に高橋名人の大ファンでもある、宇宙ヤングの笹公人さんとの8-bitsの福田タケシさんにもご協力いただきました。