左の写真をご覧下さい!!! あの元祖GAMERとも言える高橋名人のレコーディグ風景です。名人の右で一緒に歌っているのは、宇宙ヤングの笹公人さんです。まさしくゲーム歌謡の逆襲です。
――初めまして、高橋名人。今でも“名人”と呼ばせてもらってもよろしいのでしょうか?
名人と呼んでいただいてもいいのですが、今は“名人”らしいことは何ひとつしていませんよ。それでも良ければ……。まぁ、今は愛称のようになってしまいましたが(笑)。
――テクノ歌謡の研究本『テクノ歌謡マニアクス』(写真右)で、8-bitsの福田タケシさんが『だれも語らなかったゲーム歌謡の世界』という記事を書いており、その中で高橋名人の一連の作品をゲーム歌謡として紹介しています。この記事は読まれたことはあるのでしょうか?また、ゲーム歌謡として評価されていることについてどのように思われますか?
残念ながらまだ、読んでいません。ゲーム歌謡という分野ですか。まぁ、私の活動の場所がゲームだったのと出した歌のうち、4曲がゲームに関するものだったのですから、分野わけするとそうなのかもしれません。私としては、どのような分野でもいいと思っています。今、カラオケとかでよく歌うのはバラードが多いのですが……。これとは異なりますね(笑)。
――最初のシングル『RUNNER』(写真右)は、フォーライフらしいフォーク/ニューミュージック系の曲調の曲ですが、名人の好まれるタイプの曲なのでしょうか? ずばり、好きな歌手、やったことのある楽器(一時、打ち込みもされていたと噂では聞きます)をお聞かせください?
一番最初にレコードを出してみないかとの話があったときに、小学館プロダクションの方がこの歌詞はどうだろうと持てきたんですね。その当時っていうか、私はフォークソングが好きだったので、文句は全然ありませんでした。特に作曲をしていただけた“鈴木康博”さんは、オフコースを脱退した直後でしたので、一番最初の仕事だったこともあるかな?
好きな歌手と言われれば、ズバリ“井上陽水”さんですね。中学1~2年の頃に、『傘がない』を聞いてから音楽を始めたと言っても過言ではありません。この頃ギターを購入して、かなり練習したのですが……。まぁ、実力は想像にお任せします(笑)。
楽器は、ギターに始まり、バンジョー、マンドリン等の弦楽器と、フルート、ピッコロ、シンセサイザーでしょうか。ただ、“富田 勲”さんにあこがれて、シンセサイザーを買ったのはいいのですが、私は鍵盤楽器が駄目なので、打ち込みに入ったわけです。その当時は、一度に1音しか出せないので、ダビングにダビングを重ねたのを覚えています。
そうそう、忘れていけないのは“マイク・オールドフィールド”さんも大好きです。ちょうど映画で『エクソシスト』が流行って、校内放送で聞いたのがきっかけですけど、今でも『チューブラーベルズ』はよく聞いてます。