テクノポップ/テクノポップ関連情報

読書のススメ~Part II ストレンジ・デイズ

音楽マニアのためのこだわりの音楽雑誌。創刊されては消えていく音楽雑誌が多い中、ストレンジ・デイズには生き残って欲しい。MUSIC MAGAZINE、レコード・コレクターズ、ロック画報等の研究系音楽雑誌の中でも、ポップ度とこだわり度が高くてお勧め。特に、ニッチポップ特集からは目が離せません。毎月15日(4月は16日)の発売が楽しみです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

80年代後半にIND'Sという名前で始まったPOP IND'Sという音楽雑誌があります。別冊としてCHARTというのも出ていました。最初は、雑誌名の通り、日本のインディーズ系が多かったのですが、POP IND'Sに時代には、英国寄りの海外アーティスト記事も含んだモダンポップ~ニューウェイヴ雑誌へと変貌。しかしながら、1991年9-10月号をもって休刊となりました。

そのPOP IND'Sの岩本晃一郎編集長が1998年11月27日に創刊したのがストレンジ・デイズ。British Rock Magazineと名乗っていますが、British Rockのスピリッツがあるものなら国内アーティストも紹介しています。テクノポップ系記事もありますが、70年代以降のモダンポップ系と言うかビートリッシュ(ビートルズっぽい)系に強いですね。プログレ系、グラム系も結構あります。

創刊号から不定期にやっているニッチポップ特集で、新たにニッチポップというジャンルを確立した功績は大きいと思います。サウンド的なジャンルではなく、ビートルズとニューウェイヴの隙間に隠れた一流、主流、A級、売れ筋との対極にある恵まれないレコード(多くは廃盤)群を指すジャンルです。しかしながら、ニッチポップの中にはいぶし銀のような作品が、たくさん埋もれています。特に70年代~80年代初頭のモダンポップ系は、その宝庫です。

BNNから発売されているストレンジ・デイズ編集の『ニッチ・ポップ』と『テクノ・ポップ/エレポップ』という2冊の本もお勧めです。僕もこれらの本を片手にレコハンをしました。

また、日本で唯一のポップ・レーベルを名乗る「ストレンジ・デイズ・レーベル」として、日本のモダンポップ系アーティストの作品もリリースしています。元Cinemaの松尾清憲、たんぽぽ(石川+加護が加入してからのたんぽぽの路線には、とても共感します。)の『乙女 パスタに感動』で職人的編曲仕事をした永井ルイ等。手始めに、2月28日にリリースされた14曲入りレーベル・コンピレーション・アルバム『TUNE OF STRANGE DAYS』をお勧めします。

最後に関連サイトをふたつ紹介します。
WONDER mag.はストレンジ・デイズがプロデュースするWEB版ストレンジ・デイズ。
ストレンジ・デイズ・サポーターズ・サイトは、その名の通り。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でテクノポップの CD・DVD を見るAmazon でテクノポップ関連の商品を見る
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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